part7
前回↓
人生を変えたジャンルpart7
今回のテーマは「7つの大罪」
とは言っても漫画の話をするわけではなく(ちょっとはするが)
キリスト教の7つの大罪と私と7つの大罪をモチーフにした作品との出会い、
そして、piraの呼吸の話をしたいと思う。
7つの大罪とは
まず、7つの大罪とはキリスト教において罪の源として言及された人間の7つの想念である。
その7つというのが
・傲慢
・強欲
・嫉妬
・憤怒
・色欲
・暴食
・怠惰 である。
この7つの大罪の始まりは、4世紀にエジプトのエヴァグリオス・ポンティコスの著作『修行論』にて8つの想念として「貪食」、「淫蕩」、「金銭欲(強欲)」、「悲嘆」、「怒り」、「怠惰(アケーディア)」、「虚栄心(自惚れ)」、「傲慢」が紹介されたのがきっかけである。
それが6世紀後半になり、グレゴリウス1世によって「7つの主要な悪徳」として今の7つの大罪のもとに近い形となる。
そして現在ではこの7つの大罪は、同名の漫画を始め、あらゆる作品でモチーフとして扱われることになる。
次項からは私と関りのある7つの大罪をモチーフとした作品について紹介していくことにする。
私と7つの大罪の関わり
私にとって7つの大罪をモチーフとした作品として最初に触れたものはおそらく「鋼の錬金術師」*1だったと思われる。
本作にはホムンクルスと呼ばれる人造人間が登場するのだが、そのホムンクルスの名前の基となったのがこの7つの大罪だった。
ラスト(色欲)に対して常に食べていいか尋ねるグラトニー(暴食)や
様々なものに変身できるエンヴィー(嫉妬)なんかが結構好きだったりする。(特にエンヴィーの最期は印象的だった。)
あとはブライド(傲慢)やラース(憤怒)の正体など……(これ以上はネタバレになるので言わないでおく。)
とにかく、ハガレンは印象的なシーンが多いので7つの大罪モチーフの作品として是非とも読んでみて欲しい。
憤怒の解放
次に私の中で7つの大罪モチーフとして印象に残っているのがPSPにて発売されたFF7*2の外伝作品「クライシスコア」*3である。
本作に登場するボスが使用する技が7つの大罪をモチーフにしたものだった。
・傲慢なる翼
・嫉妬する雷
・憤怒の解放
・怠惰なる怒り
・貪欲なる突進
・暴食の結末
・色欲の守り という技を使用してくるのだが、
特に「憤怒の解放」が回避できない上にかなり強い技だったことが印象に残っている。
PSPで発売された古いゲームではあるが、クライシスコアはFF7のリメイクが最近発売されたことやFF7本編の前史という事もあって、今やっても十分に面白いゲームだと私は思う。
Lincle Kingdom
しかし、私にとって「7つの大罪と言えば?」と聞かれた時に思い浮かべるものというとハガレンやクライシスコアではなかったりする。
というのもそんなに7つの大罪がモチーフという事を意識して考えてはいなかったからである。
そんな私にとって、「7つの大罪と言えば?」と聞かれた時に真っ先に思い浮かべるのが「Lincle Kingdom」である。
Lincle KingdomはbeamaniaⅡDXの19作目Lincleにて行われたイベントで、7つの大罪をモチーフとした楽曲が追加された。
そして私はこの時に7つの大罪を知った。
強欲をテーマとした「The Sampling Paradice」はそのコピペも話題になったし(ニコニコには歌詞付きの動画がある。)
傲慢をテーマとした「Todestrieb」はそのムービーに登場するキャラクター「Rche」の性別が話題になったり(今でも性別が分からない。)、「傲慢ちゃんの穴を白くしたい」*4と言う音ゲーマーが現れたり、
私が好きな大罪曲は(にわかって言われるかもしれないが)「強欲」だったりする。(マモニスのおっさんも好きだし、コピペも好き。)
あとは段位認定で暴食をテーマとした「聖人の塔」をやった。それぐらいには大罪曲に疎かったりする。申し訳が無い。
さて、このLincle Kingdomというイベント。当時私はⅡDXをプレイしていなかったのだが、jubeatを遊び始めた私にとって何かと騒がせたイベントであった。
というのもこのLincle Kingdom。jubeatとの連動楽曲「WONDER WALKER」の解禁条件として使用されたのだが、その条件というのが当時の音ゲーマーには厳しかった。
それというのが「Lincle Kingdomにおける最終楽曲「天空の夜明け」のANOTHERをフルコンボ」というものだった。
この過酷な条件に多くの音ゲーマーは「無理なのでは?」と思われていたが、2011年の11月21日にDOLCE.氏*6が初の条件達成者となり、そこからWONDER WALKERは伝導システム*7によってさまざまな人の手に渡った。
そして私はそこからDOLCE.の名前を知り、今では定期配信などを見たりしている。
七つの大罪アニメ放映
それからおよそ3年後の2014年10月。
この七つの大罪が放送されていた時間というのが日曜の夕方5時という時間帯もあって、その時間のTLというのは多くのオタクが実況していてその波に飲まれないようにと私も七つの大罪を見ていた。
とはいっても自分は七つの大罪に関してはアニメ1期を1クールだけみていただけの知識しかないので、そんなに七つの大罪には詳しくなかったりする。(一応キャラクターは知っていて主人公が憤怒の罪で、嫉妬の罪が巨人で、怠惰の罪が子どもみたいな印象)
最近漫画の連載が終わったみたいなので、機会があったら読んでみようかなあとは思う。
piraの呼吸
と、先ほどまでは7つの大罪モチーフについて多くを紹介してきた。
ではここで、今回のテーマとして7つの大罪を取り上げるにあたった理由を上げようと思う。
それは、「piraの呼吸について」である。
というのも最近鬼滅の刃*9にはまっており、全集中・piraの呼吸 ニノ型「憤怒」*10などと遊び半分でいう事が多いからである。
私も25という年齢なのでこういった言動はなるべく控えるべきだとは思うのだけれど、
前回紹介した本好きの下剋上と鬼滅の刃にはまっていた私は全集中・piraの呼吸ニノ型「威圧」と言ったりして相手を威圧してみたりしていた。
そんなある日私はふと思った「ニノ型があるのならば壱ノ型もあるのでは?」と。
というのもこのニノ型。実は私が好きなFEのニノと掛け合わせて生まれたものであり(なので弐ノ型ではない。)
最初はオタクがよく言う〇ノ呼吸〇ノ型という遊び半分のつもりで発していた。
しかし、壱ノ型を考えるにあたって「威圧ってのも技としてどうなんだろうか?」と思い、「マインの威圧って憤怒に近い感情だよな?じゃあそこから七つの大罪をモチーフにしようか。」
ということで七つの大罪をモチーフにしてpiraの呼吸は生まれることになった。
とりあえず私の中では壱ノ型は強欲、ニノ型は憤怒、参ノ型は色欲……とじっくり考えてみた。(これ以上は恥ずかしいので言わない。気になったらTwitterで訊こう。)
今でも時々piraの呼吸と称して七つの大罪を呟くことがあるが、なるべくはやめたいところではある。(ただ、全集中することは良い事だと思っている。)
おわりに
ということで今回は七つの大罪をテーマに紹介してきたがいかがだっただろうか?
今までの人生を変えたジャンルとはちょっと趣向を変えたような内容になったと思う。
これからも七つの大罪をモチーフにした作品は出てくると思われる。
その時に七つの大罪をモチーフにした様々な作品を思い浮かべる機会があったら良いと思う。
付録
【拡散希望】皆さんはキリスト教の「7つの大罪」(強欲、暴食、色欲、怠惰、傲慢、憤怒、嫉妬)を何で知りましたか?
— piraさん (@pira365) 2020年4月12日
同名の漫画はもちろんですが、なるべく色々な作品を紹介してくれるとありがたいです!
今回七つの大罪編を書くにあたってTwitterにてこんな投稿を行った。
それには色々な回答が来ていた。
真・女神転生ifといったゲーム、
なかにはブラットピット主演の映画「セブン」といった幅広い回答を得ることができた。
改めて協力してくれた方々には感謝申し上げたい。
*1:鋼の錬金術師:2001年から2010年まで月刊少年ガンガンにて連載された漫画。錬金術における禁忌「人体錬成」を行い、左脚と右腕を失った兄エドワード・エルリックと鎧の弟アルフォンス・エルリックは元の身体を取り戻すために旅に出る。
*2:FF7:1997年にPSにて発売された「ファイナルファンタジーシリーズ」の7作目。PS初となるFFシリーズ本編で、PSの売上に大きく貢献した。クラウドやセフィロスといったキャラクターやストーリー、世界設定はシリーズでも特に人気が高く、4月10日にはリメイクとなる「ファイナルファンタジー7 リメイク」がPS4にて発売された。
*3:クライシスコア:2007年にPSPにて発売されたFF7の外伝作品。本作はFF7本編の前史が描かれ、主人公クラウドの親友であるザックスの物語が描かれる。
*4:穴を白くする:譜面難易度「ANOTHER」(通称穴)にハードランプ(そのランプの色が白)を付けること
*5:色欲H:色欲をテーマとした「
*6:DOLCE:beatmaniaⅡDXのプレイヤー。トップランカーとしてKONAMI公式の大会でも数多くの優勝実績を持つ。2017年にコナミの専属プロゲーマーとして契約。
*7:伝導システム:jubeat copiousにて登場したシステム。楽曲解禁者と一緒に楽曲をプレイすることでその楽曲を解禁することができた。
*8:七つの大罪(漫画):2012年から「週刊少年マガジン」にて連載された漫画。リオネス王国の救国の助命を乞う第三王女エリザベスは憤怒の罪メリオダスと共に伝説の騎士団「七つの大罪」を探す旅に出る。2020年3月に連載が終了。
*9:鬼滅の刃:2016年から「週刊少年ジャンプ」にて連載が開始された漫画。主人公の竈門炭治郎は家族を鬼によって殺され、唯一生き残ったが鬼と化した妹禰豆子を人間に戻すため鬼殺隊として鬼と戦っていく。2019年にはアニメ化され、今なお根強い人気を誇る作品となっている。