何故私はモルカーのリアタイに合わせて発達障害の啓発をし続けたのか

PUI PUI!どうも、piraです。

もう4月ですね。新生活のシーズンですが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、早速ですが本題に入っていきましょうか。

今日は世界自閉症啓発デー

4月2日──

今日は世界自閉症啓発デーです。

というわけで発達障害自閉症について毎年毎年もっと知ってもらおうと思って自治体とかまあ色んなとこが活動をするわけだったりするわけですが……

まあ現実は厳しい。発達障害というワードが昔に比べて広く認知されてきたとはいえ発達障害のことをちゃんと理解し、彼らにとって住みやすい社会が来たかと言われれば正直うーんとしか言いようがないような気がします。

そして、毎年のように啓発啓発と行動を起こして一時的に話題になっては一時の流行のように過ぎ去っていくというのが啓発活動の性(サガ)のように感じています。(24時間テレビとバリバラの対立とかもそんな風に思っていたりします。)

というわけでこの日の話は去年一昨年で話題にしたこともあってもういいかなと思いつつあったのですが、どうしても話題にしたいと思う出来事が今年ありまして……

それには今年人気になったモルカーというアニメが関わってきています。

モルカーとけもフレ

 

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さて皆さんはPUI PUIモルカーというアニメをご存じでしょうか。

モルモットと車が合体した生物がわくわくびくびく大騒動を繰り広げる3分程度のプチアニメだったりするんですが、これが今年の冬の覇権に近いアニメとしてSNS上で話題になっていました。

しかし、私は正直このアニメに対してやや逆張りな見方をしていました。

というのもモルカーの流行り方を見ていて「なんかけものフレンズ*1の流行り方と似ているな……」と思ったんです。

それだけならまだあれなんですけど、ここからだんだんと嫌な空気が頭の中をよぎるようになっていったんです。

それは「けものフレンズが流行っていたあの頃、私は発達障害を隠しながら仕事をし、それがバレて会社を辞めることになった

そのころの事を思い出してしまうようになっていました。

4年前の因果

ここまでモルカーとけもフレの関連性について語ってきたわけなのですが、それと似たように私が会社を辞めることになった4年前と同じような現象が次々に起こるようになっていきます。

例えば私は今年になってファイアーエムブレム風花雪月を始めたのですが、今から4年前にはファイアーエムブレムエコーズをやっていました。

そしてそれに合わせてファイアーエムブレムヒーローズを再び始めたのですが、そのファイアーエムブレムヒーローズのサービスが始まったのが4年前。

そして音声アプリのClubhouseが一時大流行してはオワコン化したのですが、これも4年前にポストTwitterとして彗星の如く登場したMastodonの流行り方と廃り方に似ていて……

そしてもうすぐ連載が終わるということで読み始めた進撃の巨人も今からおよそ4年前には待ちに待ったアニメ2期の放送が開始していたりします……

ここまで会社を辞めたあの頃との一致性が凄まじくなってくると「偶然の一致が起こりすぎており、もしかして夏ごろには会社を辞める未来が訪れるのではないか」と不安で仕方がなくなってきてしまいました。

発達障害への理解はいまだに進んでいない

さて、そうした因果に不安を抱えていた私なのですが、皆さんは私がモルカーの放送時間に合わせてあるハッシュタグをうるさいぐらいに呟いていたことに気づいていましたでしょうか。

それは「#どうしたら発達障害って病気は治るの」というものです。

これは4年前の因果から皆さんに警鐘を鳴らしたいという思いが生まれ

発達障害について理解してもらいたい。そう思ってこのハッシュタグを使い始めました。

まあこうした長文ハッシュタグは所謂政治系の方々がトレンドを席巻するために使ったりするので、まあそういうのにあやかって自分も何らかのアクションを起こさないとと思ってこうした感じでハッシュタグを使ってみました。

そしてなぜモルカーが関わってきたのかというと、4年前の因果もそうなのですが、発達障害というワードが一時のトレンドとして一人歩きしてしまう現状が一時の流行りとしてすませていいのだろうか?という疑問があったからです。

実際モルカーもそうでしょう。人間は愚かだとか言われながらもそれはただただ人間は愚かだと言うことでモルカーを見ているとただただアピールしたいだけにしかすぎません。それこそただただすごーい!たのしー!といいながらけものフレンズを見るかのように。

しかし、発達障害は一時の流行りで終わらせられる程、ファッショナブルなものではないわけです。発達障害がある人は死ぬまでそれと向き合っていかなければいけないわけですからね。(まあ発達障害に限らずあらゆる障害は常に向き合う必要があるんだけど。)

ただ、現状発達障害発達障害と言う言葉だけが昔に比べて認知度は上がったものの、発達障害の人達に対して住みよい社会になったかと言われるとまだまだだと思います。

発達障害は治る病気だとか治る治らないを議論する人はいるし、怠け病だという人もいます。

精神の障害であることから身体の障害よりも偏見がやや強いです。

そして悲しいことに私が発達障害で会社を辞めてから4年経ち、発達障害への理解が少しずつ深まってきたとはいえ4年前と今の発達障害への社会が優しくなったかと言われるとまだまだ足踏み状態だと感じています。

まあ4年経って自分自身は成長した部分は沢山あるんですけど、いまだに発達障害の方とかマイノリティへの世間の関心は薄いように感じます。

ちょっと前に女性差別は話題になるけれど障害者差別はそれほど話題にならないという話が炎上したのですが、自分はまさに障害者への関心は世間は薄いなと思っています。

(というか24時間テレビを感動ポルノだとか言うくせしてアスペだのガイジだのを蔑称として使ったりADHDに対して深い理解を示さないのはなんでなんですかね?)

所詮啓発活動なんてお祭り騒ぎ

というわけで私自身啓発活動なんて単なるお祭り騒ぎにしか見ていなかったりします。

去年も言ったのですが、啓発って全く知らない人間に向かって興味や関心を向かせることに意味があるのですが、そういった人間が100%振り向いてくれるとは限らないですし、なんだか自治体がブルーライトアップとかいって騒いでるようにしか見えないわけです。

世界自閉症啓発デーでもちろん啓発するのは良いんですけどその本質を誤っていないか?と一つ疑いたいです。

そして、最終的には自閉症発達障害に対して正しい理解を持ちお互いがお互いを分かり合えるそんな社会がやってくればいいなあと思っています。

だからこそ発達障害をモルカーのように(なんて言ってしまうと語弊があるかもしれませんが)一時の流行りとして受け取らず、発達障害の方でも生活できるように日本社会をみんなで考えていきましょうと思うわけです。

最後に、発達障害は脳機能の障害なので病気ではないですし、治りません。まあその人の努力次第で障害や社会と向き合っていく一つの壁のように感じています。

ですが、くれぐれも無理解が故に「発達障害って病気は治るの?」と気安く当事者に問いかけないようにしてほしいです。

 

*1:けものフレンズソーシャルゲームけものフレンズ」を原作としたアニメ。フレンズと呼ばれる動物を擬人化したキャラクターがかばんちゃんとともにじゃぱりパークを冒険する物語。「すごーい」「たのしー」などと言ったセリフが当時話題に。