後編です。
前回↓
それではお待たせしました!
いよいよ!大賞の発表にうつりたいと思うのですが……
実は、なんと!今回大賞とともに特別賞があります!
特別賞
特別賞とは今回ノミネートされたワードとは別に
流行語とまではいかないもののこの1年を振り返った中で最も印象に残ったものを大賞と同等のものとして選定しようということで選びました。
前回は2014年に当時天下一音ゲ祭にて他機種へと移植されたFLOWER*1に与えられました。
今回は特別賞を2つ選ぶことにしました。
俺的流行語大賞2021特別賞に選ばれたのは……
ドコドコドコドコドコドコ……
「ファイアーエムブレム風花雪月」と「永遠なる蒼」に決まりました!
おめでとうございます!
特別賞選定理由
・ファイアーエムブレム風花雪月
2021年の今年、念願だったファイアーエムブレム風花雪月をようやくプレイし始めた。2019年に発売された本作だが、本作を遊ぶまでには実に4年近くの月日が流れている。
というのも、私がNintendo Switchを購入するに至ったきっかけというのが、2017年の1月。Switchの発売が2か月に迫った日に、Nintendo Switch向けにファイアーエムブレムを開発しているという発表が成されたのだ。
それ以来私の頭の中ではSwitchが欲しいということでいっぱいだった。(風花雪月もSwitch購入の一つの要因だが、その年に出たスプラトゥーン2やファイアーエムブレム無双をやりたいというのもあった。)
しかし、当時実家に暮らしていた自分にとって、親と相談する必要があると考えたことと、当時は重度のゲーム依存で親がいない休みの日なんかは飯を食うことも忘れて長時間ゲームをすることなど普通にあったからである。
そして、こうした自分の生活と今後の社会復帰を考えた際に、もうゲームはやらないと宣言し、2018年以降ゲームをする時間は(以前に比べれば)少なくなっていった。(とはいってもハースストーンやったりはしていた。)
しかし、私の頭の中でどうしてもファイアーエムブレムがやりたいという感情は抜けきらなかった。
2020年に新型コロナウイルスが蔓延し世界が危機に陥った時、私は2011年に起きた東日本大震災のことを思い出し、その際にファイアーエムブレムが当時の心の支えだったということもあって「人生を変えたジャンル」という連載企画を始めるに至った。
その当時の自分はあんなにもファイアーエムブレムで人生が変わったと言っておきながら風花雪月が遊べないことに辛い思いがあった。
そして自分の中で「もうFEはやらない。」と言ったことを覚えている。
当時の自分にはSwitchを買うことなど無理なのだと悟ったのだ。
そして一人暮らしをしてSwitchを購入してようやく風花雪月を始めたのだが、OPムービーを見た際に、今までのFEからの大幅な進化と遊ぶに至るまでの4年間の色々なことを思い出したこともあってか感極まって泣いてしまった。
そして本作は3つの学級によるストーリーもそれぞれが今までのFEの1本分相当の大ボリュームで100時間近く遊んだ今でもすべてが終わっておらず積んだままで、やりたかった別ゲーに手を付けているという状態である。
そして音楽も良い。フォドラの暁風とか天裂く流星等マップBGMは聞いていて燃えた。
改めて風花雪月は遊んでよかった作品だったと思ったし、私自身の4年間に渡る生活等を振り返ってようやく辿り着いたことはこの1年において大きな出来事であったと思う。よって特別賞に選んだ。
・永遠なる蒼
このワードは2020年のテーマとして選んだものである。
2020年は東京オリンピックを始め、数々のイベントが用意されており、それは毎日がお祭りかのような素敵な1年になるだろうと思っていた。
そして自分はこの1日1日を忘れないことと、どこまでも続く蒼い空や海のような心や強さを持ち続けたいと思って私の大好きな漫画であるARIAから発想を受けてこのテーマにした。
しかし、新型コロナウイルスの流行によりほとんどのイベントは中止や延期になってしまった。そして2021年になってもその脅威は衰えなかった。
そんな中で東京オリンピックをどうするのかというのが今年前半の大きな話題となっていた。
開催が近づくにつれその不安はどんどん高まり、開会式の担当予定だった人たちが過去に起こした出来事によって徐々に辞任されていく姿を見て「果たして本当に成功するのだろうか」と不安になったり、あまりにも辛い現実から逃れたくて水上バスに乗って一日を過ごしたりしていた。
そんなわけで開会式当日は正直冷やかし程度で見ようと思っていた。
しかし、大会を待ち望んでいた選手の笑顔や入場曲としてすぎやまこういち*2先生が作曲したドラクエの序曲をはじめとする数々のゲーム音楽。ピクトグラムの生パフォーマンスなど、不安の強かった開会式は個人的に大成功と言わんばかりだった。
そして競技の方も日本は多くのメダルを獲得した。特にフェンシングで金メダルを取った瞬間は驚きが強かった。
また、今回初めて見たパラリンピックもアスリートとしての底力を強く見せられた。
そんなわけでオリンピック・パラリンピックが行われていた夏というのは最高の人生経験だったと思う。
そしてそんな夏が終わってしばらくしたときにSwitch版のAIR*3が出た。こちらは所謂セカイ系の作品として、前々からやってみたいなーと思っていた作品だった。
実際すごく良い作品だった。最後の方は腹が痛くなるぐらい泣いた印象が強い。
オリンピックといいAIRといい今年の夏は充実した夏だった。(海には行けなかったけれど)
そうした意味で前年のテーマだった「永遠なる蒼」は今年ようやく達成されたと感じ、今回特別賞として選ぶことにした。
大賞
さあ!いよいよ!大賞の発表にうつります!
俺的流行語大賞2021栄えある大賞に選ばれたのは……
ドコドコドコドコ……
「ニルヴァーナ」に決定しました!
おめでとうございます!
大賞選定理由
ニルヴァーナは「ファイアーエムブレム風花雪月」に登場する主人公ベレトの専用職である。
そんなニルヴァーナがなぜ大賞なのか。それは今年のテーマが「ROCK!!」であることとニルヴァーナの本来の意味である涅槃という考え方がこの1年大きく考えさせられたことがあげられる。
27歳になった今年、27クラブについて考えることがあった。ロックの世界では27という数字は一つの忌み数として扱われている。天才的ロックミュージシャンの多くが27という若さで自殺やドラッグの乱用等で亡くなっているからだ。
そんな27クラブを代表する人物の一人としてアメリカのロックバンドのニルヴァーナのボーカルであるカート・コバーンがいる。彼の曲を聴くようになったのは今年に入ってからなのだが、カートについて調べていくにつれて、自分の生まれた94年に亡くなったなど奇妙な関係があることに気づく。
自分はもちろんそうしたロックの業界とは関わりは無いのだが、発達障害者はアラサーぐらいになると限界を感じるようになる。と言われており、その時の自分は「たとえ限界と言われようが思う存分今をロックに暴れまくってやろう」と思った。そしてそれが涅槃というニルヴァーナの本来の意味に近いと思ったのだ。
涅槃とは仏教における概念であり繰り返される輪廻から解放された状態のことを指す。
人は生まれ、死に、そしてそれを繰り返す。その生まれ変わりの中で沢山の辛い経験というものをしていく。実際発達障害者として生きる自分というのも辛いものであったりする。
この涅槃という考え方は(私自身の解釈にはなるが)そんな輪廻転生の中で現世が最高の境地であり、最後の到達点である。そして生まれ変わらずとも満足のいく人生である。そう思える時なのではないかそれこそが最高の幸福状態なのではないかと思ったのだ。
実際輪廻転生などと言ったところで人が死んだらどこへ行くかなんて分からない。
ましてや人として生まれ変われるのかなんて言わずもがなといえよう。
だからこそ、現世で生きるということが素晴らしいことであると感じ、生きていること、それこそが本当の幸せだと感じられる人生を送ることが良いと思った。
なんだか宗教じみた話になったので話を戻すが、ニルヴァーナのベレト先生はFEHでの伝承英雄としてのベレトを引くためにお金を使ったりスマブラの7Pカラーのベレトも好きだし、ロックバンドのニルヴァーナの音楽も好きだし、本来の意味である涅槃もオリンピックや金ネジキ等たくさんの夢を見た1年を振り返りつつ、改めてこの世に生きられることに感謝をしたいと思いこの1年のテーマなどと照らし合わせて相応しいワードであると思いニルヴァーナを大賞に選んだ。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回のワードは1年を振り返った際に印象深かったものを中心に選びました。
実は今まではくじ引きで選んでいたところがあり、文字通りの独断と偏見だったんですけど、今年は色々と濃い1年でそれ故に真剣に選びました。
また7年ぶりに特別賞が出たというのも印象深いです。そのくらい良い1年でした。
2022年はコロナは収束していると思いますし、今ぐらいの状態であれば東京に行こうと思います。
来年はもっといい年になるといいよね、ハム太郎ってことで。締めさせていただきます。
前後編と長くはなりましたが最後までご覧いただきありがとうございました。
*1:FLOWER:jubet knitにて登場したDJ YOSHITAKA氏の楽曲。コナミの音楽ゲームシリーズであるBEMANIシリーズには全ての機種に収録されている。2014年に行われた天下一音ゲ祭では太鼓の達人、maimai、グルーヴコースターの3機種に収録された。
*2:すぎやまこういち:「ドラゴンクエストシリーズ」の音楽や東京競馬場・中京競馬場のファンファーレなどを手掛けた日本の作曲家。今年9月に亡くなられた。
*3:AIR:2000年にKeyによって発売された18禁恋愛アドベンチャーゲーム。要はエロゲ。旅芸人として生活をする「国崎往人」が町で暮らす少女「神尾観鈴」らと共に生活をする中で、母から聞き伝えられた空の向こうにいると言われる翼を持った少女を追いかけながら夏を過ごすストーリーが描かれる。泣きゲーとして有名で主題歌の「鳥の詩」はネット上では国歌と言われるぐらい評価が高い。