四月病に気を付けよう

本題の前に

2022年4月2日――

本日は世界自閉症啓発デー。

ということで当事者団体とかが活動したり、なんだか色々な建物がブルーライトアップされたりとにぎやかな感じにはなっていたりするけど。

私はいつも通りの一日を過ごしているし、このブログも普段通り全く関係のない話題を取り上げようと思う。

発達障害自閉症についてもっと知ってほしいと思って啓発活動をすることは、相互理解を深めるという意味では良いことだと思うけれども、

毎年毎年にはなるけれどもこういう日だけ変に騒ぎ立てるのもやや懐疑的に見ているところはあるし、

自分は障害者としてではなく、一人の人間として向き合いたいと考えるところもあるから。啓発活動への是非というのはここ最近よく考える話題ではある。

まあ前置きは長くなってしまったけれど本題に入りましょうか。

OP

というわけで、piraです。

まあ今日が何の日かということについては一応触れておくべきかなーと思って書いてみました。

何だかんだで私が会社辞めて発達障害者として生活するようになってから初の4月2日の土曜日ですしね。

とはいえ、毎年毎年この日だけ変に騒いだり、啓発活動って何となくお祭り騒ぎと化しているんじゃないかと言う部分は当事者の一人として思うところはあります。

改めて、日本社会が発達障害者にとって住みやすい社会になるのはいつの日なのだろうか……

四月病に気を付けよう

ということで今回のテーマは「四月病に気をつけよう」です。

皆さん四月病ってご存じですか?

まあ知らない人の方が大半だと思います。(私が勝手に言い出したようなものですし)

それこそ五月病はよく聞くんですけれど、春って何かと気が緩みがちですよね。

私はかつて四月になると、ものすごく鬱な気分になっていた時期があります。

というのも四月と言うと新生活ということで、環境の変化によって生活が思うようにいかなくなってしまったり、自分はこれから学校や職場で居場所を持てるのだろうかと不安に感じてしまうということがよくあったからです。

特に高校時代は春になると訪れる環境の変化にすごく怖がっていて、いつしか自分はこれを四月病命名するまでに至りました。

今回は私が四月病に陥っていた高校時代の話を踏まえながら皆さんにも環境の変化に対する恐れを少しでも軽減するためのアドバイスをしていきたいと思っています。

四月病piraさん

私がこの四月病にかかったのは高校1年生の頃でした。

中学から高校という環境の変化がきっかけだったのですが、自分自身この環境の変化に対して好意的に捉えていました。

というのも中学時代の自分は割とモテてはいたものの、実は陰で悪口を言われているみたいな感じの人間だったのです。

その陰口を言う人というのが大体いつも同じ人で何度先生と共に注意しても自分に対して悪口を言ってくるような人だったんですよね。

今思うと私は彼らから好意的に見られていなかったと感じており、裏切られたような気分でありました。(ちなみに、今でもその感情は引きずっており、一時期身食いの熱と称していた悪夢の原因はこれだったりする。)

そんなわけで私は一日でも早く彼らから離れたいと思い、「高校に入れば縁を切ることができる」そう思って高校生活を楽しみにしていました。

しかし、そんな楽しみだった高校生活は入学以前から最悪の展開を迎えることになります。

中学時代にちょっとしたきっかけがあって出会うことになった他校の生徒から「こいつはやばい人だぞ」という噂が他校の生徒の友達へと広めていき、それがじわじわと広まっていった結果、自分の居場所がなくなってしまったのです。

そして入学してからは自分の周りに助けてくれる人もおらず、知らない人ばかりの環境ということもあって周りの人が全て敵であるかのように思えてしまいました。

そしてこのことがきっかけで、一時期は「学校へ行きたくない」と思うようにもなり、誰にも相談できず不安と心配が多い日々を過ごしていました。

そんな不安だらけで挙動不審だった自分を見て当時の先生は自分を連れ出し、悩みを聞いていくうちにそうした不安と言うものは少しずつ減り、高校1年の中頃ぐらいにはクラスの生徒とは少しずつ仲良くなっていくことができましたが、ここで新たな問題が発生します。

それは「文系と理系のクラス分け」です。

高校二年目

高校2年生になるとクラス分けが発生し、ここでようやくできた関係がゼロに戻ってしまいました。

そしてゼロに戻ると同時に、自分の中で再び「やばい人だと思われているんじゃないか」と思うようになり、周りの人が全て敵に見えるようになり環境の変化を恐れるようになりました。

そして考えすぎた結果、憂鬱となり四月病を発症することになるわけです。

その結果、クラスでは孤立してしまい、頼みの綱でもあった友達からはいつしか輪からはぶられるようになりその結果Twitterに居場所を求め「アニメ実況をするオタクはキモい」とか言ったりして暴れるようになってしまいました。

友達がいなくて辛かったことはありますがそこから今の自分があるようなところもあり、自分の趣味のほとんどはこの時の経験から作られているものもあったりします。

四月病への対処

とはいえ、環境の変化によって鬱になることは正直辛いです。

自分の場合はこれから新生活を頑張ろうと思っていたものの、期待とのギャップに悩まされてしまい毎日が辛くなってしまっていつしか未来が不安に感じてしまう。

そしてどんどんマイナスへと考えてしまっていき、いつしか居場所を失ってしまう。

そうならないためにもまずは、未来に期待をしすぎないことが大事なのだと思います。

もちろん、今が辛すぎて辛い環境から離れることでプラスの要因が環境の変化によってもたらされることもありますが、環境が変わったからと言ってそれが全てプラスに働くとは限らないですし、ましてやマイナスに働く可能性も無いわけでは無いです。

高校デビューなんて言葉があったりしますが、高校に入って変わろう!って強く考えると思っていたものと違いすぎてギャップに悩んでしまうというケースがあったりします。

ギャップに悩まないようにするには環境の変化をあまり強く意識しないことがコツだと私は考えます。それこそ平常心であるべきなのです。

そして、環境の変化によって鬱になるようでしたら、助けを求めてください。

自分のように周りの人が全て敵に見えることもあるかもしれませんが、その中でも寄り添ってくれる人は一人はいると思います。

クラスの同級生がダメだとしたら先生に相談しましょう。そしてクラスの人たちに自分のことをもっと知ってもらい、クラスの中に自分が溶け込める環境をなるべく早く作りましょう。

そうすることによって四月病で悩まされるみたいなことは減ると思います。

しかし、それでも毎日が辛く感じてしまうこともあると思います。

そんな時はゆっくり休んでください。ゆっくりとまずは何も考えずに寝て、そこで頭の中に余裕ができたと思ったら環境の変化とどう向き合うか考えましょう。

その頃にはちっぽけなことで悩んでいただけだと思う時もあるだろうし、それでもだめなら相談をするというプランにうつることもできるでしょう。

とにかく、悩んでばかりいては何も進まないので、誰かに相談する。もしくは疲れたら休む。この2つを意識して生活すれば四月病は乗り越えられると思います。

まとめ

ということでいかがだったでしょうか。

環境の変化というものは自分は正直不安に感じる部分も多いです。

しかし自分だけで物事を考えていては先には進みません。

春は新しい出会いもあり、別れもある季節。

そして変化も多い季節です。

そうした変化に敏感になりすぎて疲れてしまわないよう、新たな生活を楽しんでいきましょう。