メディアと感動、政権への風刺の話

piraです。

前回は総選挙の話だったんですけど、最終的に門番1位になりましたね。

別に1位でもって思ったりはしてたんですけど個人的に良くて2位どまりかなーなんて思ったりもしていました。

そして、女性陣の方はマリアンヌがエイリーク、ベレスを抜いて堂々の1位という巻き返しが起こりました。

マリアンヌは未実装ということもあって、それも今回の投票に影響したと思われます。

ちなみにニノちゃんは17位でした。しかし覚醒以降の近年の作品が上位20位までに多く入る中での17位、そして聖魔のルーテちゃんが14位ということはお互いかなりの健闘だったといえるのではないでしょうか。

本題

そんなわけで、今回の話は「メディアと感動」です。

少し前のバリバラを見ていて、ちょっと疑問に思うことがあったんですよ。

その時の回は「障害者の結婚」がテーマの話で、バチェロレッテ*1福田萌子さんが出演してて、その番組の反響に対してバリバラが「泣いた」ってワードを使ったことが妙に引っかかったんですよね。

なんだか「他局の番組を感動ポルノだと言ってるくせしてやってること同じじゃない?」って。

でまあ自分は「お前も感動ポルノっぽいことやってるじゃねえか」って以下のようにツイートしたんですけど

これに対して反論がありまして、「これは感動ポルノではない。」って言われたんですよね。

コンテンツとして利用されるマイノリティ

反論にあった意見として24時間テレビと違う部分というのは「障害者を感動の道具として描くのではなく、障害者自身の活躍によって生まれたものであるので感動ポルノではない。」ということでした。

確かに番組を見ていて番組側が障害者に対して課題を与えるみたいなものは無かったと思います。

しかし、自分としては何度も言っているんですが「バリバラもマイノリティをコンテンツとして利用しているんじゃないか」と思うところはあります。

おそらく今回の障害者の結婚の話というのもなんか障害者の恋愛を題材にバラエティっぽく明るく見せている感が強くてなんだか見ていて「それはどうなの?」って思ったわけです。

いや、感動そのものが悪いというわけじゃないんですけど、24時間テレビに対して感動ポルノだと批判してバリバラを持ち上げている人がいる中で、じゃあそのバリバラもどうなんだ?って話なわけですよ。マイノリティの扱い方に少々疑問を感じるというか。

そしてここ最近は変に調子に乗っているんじゃないかと思うんですよね。

部落問題なんかも「部落問題の話はあまり聞かないけど今もまだ続いてて、当事者は苦しんでいるんだぞ」と言われて考えていかなければと思う一方、バラエティ番組っぽく明るく取り上げて満足したいだけなんじゃないか?と感じる部分もあるわけです。

バラエティの悪ノリっていうか……

このバラエティ番組っぽく取り上げるというのが妙に引っかかる部分があるわけです。

これについては、私のフォロワーさんが去年の24時間テレビ裏のバリバラを見て「バラエティ番組としての悪ノリが強い」って言っていたんですよね。

実際最近の番組構成は「障害者で〇〇してみた」という感じの作りが多くて果たしてそれもどうなのかなーと思うところがあるわけです。

その一例が障害者にお笑いをやらせるSHOW-1グランプリですね。あれネタを見ると分かるんですけど障害をネタにした漫才って部分が強くて普通の漫才と比べると「正直何が面白いんだ」ってぐらいつまらないんですよ。だってバリバラも障害者をコンテンツ利用しているわけですから。

そう考えてみると毎年の24時間テレビの裏の枠はなんだか最近調子に乗ってきているように感じます。

実際去年のバリバラに関しては色々と文句がありました。(あんだけテレビのバリアフリーとか言いながら手話通訳を付けてないこととか一昨年に続いて風俗嬢を呼んでは愛について語ったりとか)

そして普段のバリバラがどうかというと持ち上げられる程に良い番組かと言われると正直微妙だったりします。

バラエティ番組の悪ノリと感動ポルノ批判をしながら障害者に感動という映えを魅せるような放送内容はあたかも視聴者感情を揺さぶるような内容で「コンテンツ利用という面では24時間テレビとやってることあまり変わらないような……?」って感じたわけです。

それと、去年の桜を見る会のパロディの盛り上がりぐらいを見るからに今年もおそらく政治的なパロディはやるのではないかなーと思っていたりします。(出演者のTwitterを見ていたら3月分の収録の話があったし。)

 おそらくそういったバラエティ番組の悪ノリというのがなんだか福祉番組という名目を使って上から目線で24時間テレビのことを感動ポルノといって殴っているようにしか見えないわけです。

政権に対する風刺について

あと政権に対する風刺というのも注目を集めたいがためだったかのように見えます。

政権への風刺というのは最近のメディアにおいては見られないのですが、風刺はいけないんじゃないですが、風刺しただけで持ち上げられるのもちゃんと見ていないんじゃないかなーと思いますね。

だから陰謀論に支配されたりしている人はメディアへの不信はあると思うんですが風刺しただけで持ち上げるのであれば、もう少し全体を見て欲しいです。

まとめ

 というわけで障害者に対する感動ポルノが多かったり、政権に対する風刺がメディアではできないからこそ持ち上げられたりしたバリバラなんだけど。

感動ポルノの件に関しては作られた感動ではないにしろ疑問に思いました。

政権への風刺もどうやら放送法では偏向報道と見られて禁止されているのですが、政権風刺をしただけで持ち上げられるのも全体を見て欲しいと思いました。

メディアに対して不信はあるとは思いますが、持ち上げる前に全体を見ようと思うわけです。

あと障害者は可哀そうとか感動ってイメージばかりを強めるのではなく、マイノリティについて蓋をせず、少しでもいいから考えていく場を作るということがメディアには必要だと思っています。

それこそ無理解であるがゆえに発達障害は治る病気だとか言われるし、ちゃんとした理解が無い状態でい続けるよりかは少しでも考え、寄り添うことが大事なんだと思います。

だからこそバラエティ番組のように明るく見せるだけではなく、一人でも多くの人がマイノリティに寄り添える環境を作ることが重要なんじゃないですかね?

さいごに

Twitterにおいて予告でも言ったのですが、ブログタイトルを変更しようと考えています。

3月中にはタイトルを変えようと思っています。

まあしかし、人間気の持ちようという物があって、もしかしたら変えないって可能性もあるかもしれません。

そこは今後の世界情勢を見ての判断ということにはなりそうです。

*1:バチェロレッテ:Amazon Prime Videoにて配信されているリアリティーショー番組。一人の女性との結婚をめぐって男たちが熾烈な争いを繰り広げる番組。(見たことないので個人的なイメージです。)