障害者の賃貸契約について

こんにちわっしょーい!どうも、piraです。

ということでね、前回のブログにてタイトルをわっしょい日記に変更させていただいてから最初の記事ということでね。元気にいきたいところなんですが、

今日は真面目な話をします。

障害者の賃貸契約について

というわけでこの前のバリバラで「障害者の不動産契約」の話が出てきました。

ネットでアンケートを募集し始めたあたりから放送されたらちょっとネタにしようかなとは思っていて。

ここに賃貸で暮らしている一当事者がいるわけなので自分の場合どうだったのかって話とか放送内容とか色々とまとめていこうかと思います。

 

現在私は今の家に住んで3年目となり、2年契約で1度更新をしているということになります。

まず、一人暮らしをしたいと言った時に単純に実家を出て自由な生活がしたいというわがままからスタートしました。その当時はグループホーム*1等の存在も知らず普通にアパートを探して一人で住むという考えしか持っていなかったです。

そこから普通にSUUMO等で物件探していくつかの候補を当時の就労支援の職員と相談し、内見し、そこから更に両親も含めて上で話し合い、契約。ほぼ自分ひとりで進めてしまっていた部分もあり、準備等で迷惑をかけてしまった部分は数多くありますが、部屋探しに困ったという部分は正直なかったですね。はい。

ただ、一つだけ言えるのは「保証人を探すのが大変だった」ということです。

私は親に連帯保証人になってほしくなかったと思っていました。何故なら親から離れて生活がしたいというのが根底にあったからです。

そんなわけで不動産会社から保証会社と連絡して、審査したわけなのですが収入面の問題で通らず。

そんなわけで結局親が保証人という形になっています。(なので親から離れて生活という考えとはちょっと離れているんですよね。)

あとは実家から近い距離ということもあり、私は車を持っていないのでそれが物件の範囲を狭めているという点はあるかもしれないです。

ただ、職場から近いところに住むというのも今の生活を見ていたらワンチャンありなんじゃないかとは思ったりもしていますがやっぱ実家から近いと安心しますし(いつかは離れなきゃいけないんですけれど)今の生活に安心してしまっています。

不動産ガチャについて

さて、ここからは番組内で述べられていた「不動産ガチャ」について経験から話させていただきます。

不動産ガチャとは障害者が賃貸契約をする際に不動産会社によって対応が異なり、契約したくても断られてしまうというケースが多くみられています。

実際事前に募集したアンケートによるとお部屋探しに困っている障害者の割合は約76%

番組では視覚障害の方の例が紹介されており白杖を見せただけで対応を断られたというケースが紹介され、知的障害の方は大家の対応が不愛想だったとか精神障害者に至っては家賃を払えるのかなどと言われたりしたケースなんかもあるそうです。

私も契約の際に親に「障害者には貸せないんじゃないか」と言われたこともありますが、「それをしたら差別になるんじゃないか」ともいわれたりもしました。(ちなみに障害者差別解消法によると障害を理由に賃貸契約を断るなんてのは明らかな法律違反なんだけどそもそもその法律自体が知られていないという現実もあります。)

自分が契約をしに行ったときはどうだったかというと、不動産の担当の方が優しかったという印象はあります。ガチャで言うとSSRなのかな?

で、身分証明の際に精神障害者手帳を提出しても特に何か言われることは無く、内見もさせてもらえたし、契約の際にヘルパーを利用することを述べても特に何か言われることは無かったです。

ただ、駐車スペースが狭くヘルパーや来客が車を止めるスペースが無いということだけは言われました。

実際今は少し離れた場所に駐車させ、ヘルパーの対応などを行っているといった形になっています。

そして番組の最後にはこうした不動産契約が難しい方向けのサービスとしてライフルホームズさんの「FRIENDLY DOOR」が紹介されたり

actionforall.homes.co.jp

居住支援法人というサービスが紹介され、部屋探しをサポートしてくれる国の制度があることが紹介されていました。

しかしこの居住支援法人制度があまり認知されていないところが問題だったり、高齢者は対応してくれるけど知的障害者は対応してくれない(ちゃんとしたデータが無いので分からないが)などといった問題が挙げられています。

今後はこれらのサービスが行き渡ることで一人暮らしがしたいという障害者の希望を叶えることができるようになっていくのではないでしょうか。

まとめ

障碍者の自立生活については平成29年のデータにはなるんですけれど知的障害者の一人暮らしの割合が全体の3%。精神障害者に関しては18.6%という数字が出ており、まだまだ少ないといった状況だったりします。

それには不動産ガチャなどといった背景等から「障害者に一人暮らしはできない」という先入観があるのかもしれません。

だからといって諦めてはだめだと思っていて、本気で一人暮らしがしたいというのならまずは自ら行動をしてみる。役所とかが対応してくれないだろうとかいうのは思い込みだと思いますし、まずは障害者が一人暮らしできないという問題を解決するために何らかの行動は起こすべきだと思います。

そして、これが社会的に声をあげることで住めるような環境が出来上がるのであればよくなると思うんですよね。

要するにネットで一人暮らししたいしたいって声上げてるだけじゃ何にも変わりませんよって話ですよ。毒親から脱出したいとか思ってるやつらもそう。

そんなわけで知的障碍者が本気で一人暮らししたいって言うんだったら無理だと思っても諦めずに交渉してみるのが良いと思いますけどね?(マウント取るようで申し訳ないですけど。)

そんなわけで今日は以上です。

*1:グループホーム:高齢者や障害者を対象に一軒家やアパート等で集団生活を行う場所。あくまでも福祉事業所であるため家とは異なり、共同生活援助という形になる。