7年前を振り返る

piraです。

本題に入る前はいつもこうOPトーク的な何かを挟んでいたりするのですが、

正直何を話したらいいのか……

強いてあげるならば三浦春馬*1さんが亡くなったこととか……かな。

30歳で俳優としてまだまだ伸びしろがあるのになんで……という声しか出てきません。

本題

さて、そんな悲しい話はここまでにして本題に入りましょうか。

2020年7月24日は東京五輪の開会式が行われる予定だった日です。

2020年になり、コロナコロナと騒いでいたらあっという間に夏になりついにこの日を迎えてしまいましたね。

そんな中で私はふと、「開催が決まった7年前はまさかこんなことになるとは思わなかったんだろうな。」と感じずにはいられません。

そして「7年前に描いた未来の自分と今の自分はどれだけ違うのだろう」と思い、

今回は振り返ってみようと思いました。

7年前の流行

さて、7年前(2013年)といえばどんなものが流行ったのでしょうか。

やはり何といっても東京五輪を誘致した滝川クリステル*2の「お・も・て・な・し」のスピーチは話題になりましたね。

そして2013年の流行語はというと「今でしょ」*3「じぇじぇじぇ」*4「倍返し」*5となんと3つも年間対象に選ばれるという事態が発生していました。

あとは楽天が日本一になったのもこの年でしたね。マー君*6の最後の投球は今でも覚えてます。

 そして「艦これ」こと艦隊これくしょんのサービスが開始したのも2013年ですね。当時はサーバーが圧迫するほどの人気で、その裏で私の誕生日にクッキーを焼き続けるババア*7がいたとかいないとか……

7年前の自分

 さて、そんな7年前の私は何をしていたか、どんな7年後を描いていたのだろうか……

確かこの頃はpira名義で活動していたかどうか怪しいんですよね……

というのもあの当時は配信者の影響で好きになったLIVE A LIVE*8のアキラをモデルにしたキャラを作っていたと思います。(今となっては黒歴史だけど。)

そして近未来編が好きすぎる故に「2020年になったら超能力者バトルでもしてみたいなー」とかいう厨二的妄想を描いていたりしていました。

で、誕生日あたりに某顎をもじって「dj PIRA」になって……とSNS周りはこんな感じで活動していました。

そしてその当時7年後はどんな生活をしているんだろう……と思ったときに

 「普通にいけば社会人3年目か……」とか「SE*9としてバリバリ働いているのかな」とか思っていたりしました。

そして発達障害のことは言ってはいけないという風潮も強かったこともあったことと、障害があるということがばれたらそれこそ周りから浮いてしまうんじゃないかみたいな懸念があり、学務課の人に仄めかす程度には伝えていたレベルだったし、ましてやSNS上で障害があることを告白するとか発達障害で仕事をしていくとか考えてはいませんでしたね。

あとは一人暮らしなんてのも考えてはいませんでしたね。

というか一人暮らしを考えるようになったのはおそらく3年後の「君の名は。」を見たいと思ったあたりだったと思います。人生経験でマウントを取られるようになったのもその頃だし、子供部屋おじさん*10なんて単語がでてくるようになったのもこのあたりだったと。

それこそ、自分は親の言うことをしっかり守って親に迷惑をかけたくないと思って、外の世界が知りたいとは思いながらも結構ステイホーム*11な生活をしていたわけなんですよ。ラプンツェルばりに。

今の自分

そんなわけで今の自分と見比べてみるとまあ大違いなこと。

SEなんてもう二度となりたくない職業だと思っているし、「エンジニアはやめとけ」っていうような人間になってしまったし。

クビになってからも「発達障害を告白するのは……」とか思っていたら普通に発達障害だって言ってる人もいるし、発達障害インフルエンサー()なんてのも現れたりメディアかなんかで特集が組まれたり。

そして県外へ一人で旅行に行くなんて当時の自分としては考えられないことまでやってのけてしまって、しまいには一人暮らしまで始めてしまったわけですよ。

さいごに

ほんと、未来って何があるか分からないですね。

コロナでこんな世の中にはなってしまいましたが、一人暮らしもいい具合に回ってきていますし、今後も自分をしっかりしつつ、遊ぶときは気持ちを緩めて楽しみながら毎日を送っていきたいです。

でもやっぱり2020年になったら東京都庁付近で夜中にバイク走らせたり超能力バトルとかしてみたかった……

 

 

*1:三浦春馬:日本の俳優。7月18日に自殺によりこの世を離れる。

*2:滝川クリステルフリーアナウンサー。2019年に現環境大臣小泉進次郎と結婚し話題に。

*3:今でしょ:東進ハイスクールの塾講師、林修先生がCM内で発言した台詞。「いつやるか?今でしょ。」

*4:じぇじぇじぇ:NHKの朝ドラ「あまちゃん」に登場する台詞。舞台となった東北地方における感嘆詞として使われる。

*5:倍返し:現在第2シリーズが放送中のテレビドラマ「半沢直樹」における主人公の台詞。「やられたらやり返す、倍返しだ!」

*6:マー君:当時楽天の投手だった田中将大の愛称

*7:クッキーを焼き続けるゲーム「クッキークリッカー」のこと。この年の秋ごろにその世界観が何故か話題に。クリッカーゲームという1ジャンルを築き上げた。

*8:LIVE A LIVEスクウェアRPG。「おぼっちゃまくん」の作者小林よしのり先生の企画をきっかけに「名探偵コナン」の青山剛昌先生、「ARMS」の皆川亮二先生、「アオイホノオ」の島本和彦先生など多数の漫画家がイラストレーションとして参加したオムニバス形式のRPGとなっている。

*9:SE:システムエンジニアの略。

*10:子供部屋おじさん:成人しても実家の子供部屋(私の場合は自分の部屋なんてなく、兄弟の共用スペースだった。)で生活する人。自立生活ができていないことや、親に甘えているという印象がありマウント対象になりがちである。(私個人の見解)

*11:ステイホーム:新型コロナウイルスの危険から身を守るために、外出を控え家で生活をしようという呼びかけ。

一人暮らしをはじめて

あー、あー。マイクチェック……。

音入ってるよね?大丈夫だよね?

……よし!

 

いやーおまたせおまたせ。piraです。

先週から一人暮らしを始めたわけなのですが、

不安だらけだった初日に比べて、ある程度落ち着いてきたので

今日から週刊のブログを再開していこうと思います。

とはいっても、家事が忙しくてブログを書く余裕がなかなか作れないこともあって、

自分のペースで書いていこうと思うのと

ネタが無いときは適宜休んで自己管理をしていく次第であります。

一人暮らしをはじめて

というわけで一人暮らしをはじめたわけなのですが、初日は本当に大変でした。

インターネットは繋がらないし、家具の配置はうまく決まらないし

必要なものがぽろぽろ出てくるし……(消耗品は引っ越し後に集めようと思っていたのですが、それ以外に必要なものが整理しきれていなかったり……)

引っ越しの準備をしているだけでも「自分ひとりじゃ引っ越しなんて無理だなぁ……」と思い、しまいには「なんで一人暮らしなんてしたんだろう……」「やっぱやめたほうがよかったのではないか」と後悔にかられ、不安で夜も眠れない日々でした。

夕食を作ってMOTHERになった話

とは言いながらも引っ越しと荷物の片づけを終えた翌日、一人暮らしをしてはじめて夕飯を作りました。

自炊に関しては実家にいたころからチャーハンを作ったり、わかめを入れただけの味噌汁を作ったり、最近だと弁当が作れるようになりたいという思いから卵焼きを作ってみたりとやってきたわけなのですが。

新居での初めての夕食は、とても心に残るものがありました。

スーパーで買ったお惣菜と油揚げとわかめの味噌汁とごはんをテーブルに置いて、

その配膳の様子を見るだけで「自分だけの夕食がある……」「やばい、今私お母さん……MOTHERになってる。」と自分の心の中にお母さん(以下MOTHER)が降臨し、夕食を食っているだけなのに涙が出てしまいました。

家事をする時間が長い

それからというものの料理以外の家事全般をこなしているとこのMOTHERが降臨する瞬間というのは何度かあって、いい気分になることがあります。

それと「お母さんって大変なんだなあ」と感じることもありました。

というのも、家に帰ってきてから風呂掃除、料理、洗濯……と色々こなしているとあっというまに時間が無くなるんですよね。

実際平日にゲームをしようとなると朝の4時ぐらいに起きて1時間ぐらい時間を作るみたいなことをしなければならなかったりします。(そのため平日にRPGやるのが難しいです。)

ですが、家事をすべてこなして得られる自由な時間というのはその分対価があって

その対価を得るために家事をしているところもありますし、実際MOTHERの降臨をモチベーションにしているところもあり「家事が嫌だ」と思うことはないです。

さいごに

そんなわけで一人暮らしをはじめて1週間。

ある程度落ち着いてきて不安が少しずつ楽しい方向へ向かってきています。

このまま自立生活がうまく進んで、FEを……というのはあれですが

家事が完璧にこなせて生活がままなればいいなあと思っています。

そんなわけで新居での生活がスタートしたわけですが、今のペースで自立に向けて頑張っていきたいと思います。

それでは!

人生を変えたジャンルpart12:レディ・プレイヤー1編

前回↓

 

pira365.hatenablog.com

 

https://iwiz-movies.c.yimg.jp/im_siggGN_p6h9RDYSUY_3_ER9ZPQ---x680/c/movies/pict/p/p/6b/9a/169545_02.jpg

というわけで今回のテーマは「レディ・プレイヤー1

アーネスト・クラインの小説「ゲームウォーズ」を原作に、2018年に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督*1作品だ。

VR空間「オアシス」を舞台に、オアシスの創始者ハリデーの遺産を巡って、主人公らが活躍する映画なのだが、本作は数多くのポップカルチャーが登場する。

主人公の車が「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場するデロリアンだったり、

ヒロインのバイクが「AKIRA*2に登場する金田のバイクだったり、

作中の仕掛けとして「シャイニング」*3が登場したり、

初代ガンダムメカゴジラが戦ったり……

とにかく数えきれないぐらいに映画やアニメ、ゲーム等の要素が至る所に詰め込まれており、常にわくわくさせ、私の大好きな映画の一つになっている。

そして、この「レディ・プレイヤー1」は7月3日には金曜ロードショーにて地上波初放送が行われた。

「面白いけど、金曜ロードショー等の地上波で放送されることは無いだろう」と思っていた私にとってこんなに嬉しい事は無い。

さて、レディ・プレイヤー1については、実は以前にブログで語ったことがある。

 

pira365.hatenablog.com

 

そのため、今回はいつものようにレディ・プレイヤー1との出会いと、私がなぜレディ・プレイヤー1をこれほど高く評価しているのかについて語っていこうと思う。

ちなみに今回はネタバレをがっつり含んで紹介していくつもりなのでそこを理解して見て欲しい。

レディ・プレイヤー1との出会い

 私がレディ・プレイヤー1と出会ったのは2018年頃だったと思う。

2017年に「君の名は。」を見に行って以来、一人で映画館に行くというのが一つの趣味になってきたころ、スピルバーグ監督が「レディ・プレイヤー1」という映画を製作しているという事を知った。

その当時はスピルバーグ監督の名前だけは知っていて、「スピルバーグ監督作品なら面白いだろう」と思って、名前だけは知っていた。

そして作品の概要見る限り「VRの世界を舞台にした作品」ということもあり「ゲームが好きな自分はこの手の作品にはハマるだろう」と思って気になっていた。

そして次々に情報が出ていくにつれて「俺はガンダムで行く」の予告を出された時には、もう興奮が頂点にまで達した。

ここまで来たら一人でも見に行こうと思って、私は映画館で見に行った。

作品は非常に良く、恐らく2018年に見た映画の中で一番に面白かった映画だった。

そのあまりの面白さから原作である「ゲームウォーズ」を読んだ。(こちらもかなり面白かった。)

そしてレディ・プレイヤー1から「シャイニング」とその続編の「ドクタースリープ」を見たり、

作中のハリデーの好きな名言として登場したスーパーマンに登場する悪役「レックス・ルーサー」の台詞*4の中から「戦争と平和*5に興味を持ったり、

バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアンのかっこよさを改めて実感したりした。

現実こそがリアルと言ったハリデー

さて、私がこの映画を高く評価しているのはハリデーがラストに言った発言「現実こそがリアル」という発言のためである。

この発言、実は見た人の中ではかなり否定的な評価をされがちである。それこそ「自らVR空間作っておいて何言ってるんだ。」とか「オアシスは現実以上の夢のような場所だ。」と感じる人もいると思う。

しかし、私はこの発言を「バーチャルな世界もいいけれど、リアルも大事にしよう。」と感じた。

私はアニメやゲームといった創作物はもちろん大好きだし、その世界にどっぷりはまり込むこともある。だが、創作物以外にも人生には沢山の面白いものや素晴らしいものが存在する。それはバーチャルな空間にではなくて、リアルの中にこそ沢山あるのだ。

そしてハリデーも言っていたが「現実じゃないと美味い飯は食えない。」というのも一つだが、リアルで得られる経験はバーチャルで得られる経験よりも大きいものがある。

例えば、実際に旅行をするのとストリートビュー*6でバーチャルに旅行をして得られる経験と言うのはかなり違う。実際に見て聞いて感じる方が自分への影響力は大きいのだ。

しかし、新型コロナウイルスによってリアルが奪われていくこの社会において、オンライン飲み会*7によってバーチャルな空間での繋がりを求めたり、テレワーク*8やリモート会議など、社内業務の遠隔化が行われるようになってきている。

集まれないからこそオンラインやリモートでわいわいやるというのも現代技術の進歩であると言える。しかし現実世界で実際に集まって飲み会をしたり、ライブハウスでライブを楽しんだりという、密な空間にこそ得られる経験と言うのは沢山あるし、バーチャルな世界で体験するよりリアルの世界で見て聞いて触れるという経験が大事なのである。このことはコロナで改めて実感した人も多いはずだ。

だからこそ以前に紹介したブログでは「SNSやオンラインゲーム等のバーチャルな世界にどっぷり遣っているような人達にこそ見て頂きたい」と書いた。バーチャルな世界だけで満足をして欲しくないと私は思ったからである。

この人生を変えたジャンルでも沢山のものを紹介してきたが、現実には創作物以外にも沢山の興味を惹くものがある。

バーチャルな世界にはまる君たちも現実を大事にしてほしい。(もちろんバーチャルも悪くは無いけど。)

大人になれと言ったミルドラース

しかし、それと似たようなことをゲームのラスボスに言わせた「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」*9についてはもやっとしてしまった。(まあネタバレ見ただけなので好きな人に怒られそうだが)

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というのもあれをドラクエでやるというのはゲームの映画化という形で作り上げてきたドラクエの世界を一瞬でぶち壊してしまっているからだと私は思う。

それと、ストレス多い現実の息抜きに「ドラクエの映画でも見るか。」と思ってバーチャルな世界を満喫してる人達に対して「大人になれ。」と言われたら、「言われなくても分かってるし、こっちは息抜きで見てるんだぞ。」という視聴者にとって「的外れな説教」にも聞こえてしまうのかもしれない。

そして、このラストの発言はドラクエの世界なんて大人になれない人達のもの」「こんな映画見てないで現実を見ろ」というメッセージにも聞こえ、まずドラクエの映画化を受け入れた原作を作った人達に失礼だし、もっと言うならば「原作とこの作品そのものを否定する」ような結果に繋がると思う。

まあ見たことが無いのにクソクソ言うのは「エアプ*10は黙ってろ」とか言われると思うので、いつかDQ5をクリアしてから見ようと思う。そしてpiraさんがしっかりレビューしてくれるだろう。

さいごに

というわけで「レディ・プレイヤー1編」いかがだっただろうか。

レディ・プレイヤー1のようなバーチャルな世界というのは夢のような世界だと思うし、私もあの世界に一生住んでみたいと思うことはある。

しかし、VRのようなバーチャルな世界やSNSのようなネットによる繋がりというのがすべてではあるとは言えない。

バーチャルな世界だけでなく、リアルな世界を自分の五感で感じ、経験として実感していくことが大事なのだ。

だからこそ、「Reality is the only thing that’s real」(現実こそがリアル)なのだ。

 

*1:スティーブン・スピルバーグアメリカの映画監督。1946年生まれ。「E.T.」や「ジョーズ」、金曜ロードショーで放送していた「バック・トゥ・ザ・フューチャー」など代表作の多くは名作として今も語り継がれている。

*2:AKIRA大友克洋原作・監督による近未来SF作品。本作における2020年には東京オリンピックが予定されており、その背景が今の2020年を予言しているのでは?とか言われていたりする。

*3:シャイニング:1980年に公開された映画。スティーヴン・キング原作の同名小説を基にスタンリー・キューブリックが監督として手掛けた作品。ホラー映画としては傑作ではあるが、原作との違いが多く、後に原作者自らが監修したテレビドラマ版が制作されていたりする。ちなみに、その続編として2019年に公開された「ドクタースリープ」は原作者監修の下制作されており、なかなかの良作なので見て欲しい。

*4:戦争と平和を読んで単なる冒険譚だと思う人もいれば、チューインガムの包み紙から宇宙の秘密を解き明かすものもいる。

*5:戦争と平和トルストイ著のロシア文学ロシア文学という事もあって、名前も長いし分量はかなり多い。人によっては単なる冒険譚だと思ってしまうかも。

*6:ストリートビューGoogleが提供する道路沿いの風景をパノラマ写真で提供するサービス。世界中の至る所をストリートビューで見ることができるので、自宅の周りを見てみたり、バーチャルな旅行気分を味わうなんてこともできる。

*7:オンライン飲み会:カメラアプリを利用して複数人と自宅で行う飲み会。

*8:テレワーク:インターネットを利用して、自宅やカフェ等の職場から離れた場所から業務を行う形態。在宅勤務。

*9:ドラゴンクエスト ユア・ストーリー:2019年に公開された「STAND BY MEドラえもん」の山崎貴監督による3DCG映画。ドラクエシリーズでも人気の高い「ドラゴンクエスト天空の花嫁」を原作にし、当時のドラクエ世代やその子世代を対象にした映画だが、評価は低い。

*10:エアプ:作品に触れずに作品について語ること。エアプレイング。

重大発表

piraです。

今日は私から重大発表があります。

この度、私piraは7月から、実家を出ます。

ブログやTwitterを見ている方であれば私がかねてから「一人暮らしをしたい。」と言っているのを耳にしている方もいらっしゃると思い、「いつ一人暮らしするの?」と感じた方も多いかもしれません。

実際一人暮らしに関しては前々から考えていたのですが、

金銭的な問題と家事や安全面などといった自分自身の能力面の問題等があり、なかなか手が出せない状態でいました。

一人暮らしを始めるきっかけ

それこそまず一人暮らしをしたいと思った動機というのが「家を出てファイアーエムブレムがやりたい」ということでしたし……

実家暮らしをしていると、親が少々過保護過干渉気味に思えてしまって自分がやりたいことがうまくできない状態に陥っているなーと感じていたこともあったからです。(君の名は。見に行くのに苦労した話とか初めての東京旅行に少々苦労した経験とかからも見えてくるはず。)

しかし、この経験って遊びだけに関わらず、料理や洗濯といった家事に関しても、自分が行おうと思うと、発達障害というハンデを抱えている分もあり「親にどう思われるんだろう……」と親の目というものを考えてしまい、その結果行動に移せないという事が多くありました。(今では料理はできるんだけど。)

そうなってくると、「親から離れたい」という気持ちがどんどん湧き上がってくるわけで、家出してやるぐらいの勢いで「一人暮らししたい」と考えるようになりました。

そしてこの家出に近い感情をなんとかしてプラスの方向へ変えることにし、様々な方と相談した結果、現状で一人で生活をすることは困難であるため支援を要する形での一人暮らしという事になりました。

支援を要する形での生活

今回、一人暮らしをするにあたって私にはたくさんのバックがつくことになります。

まず、今回の一人暮らしには両親がバックにつきます。

こう聞くと「え、家出するぐらいの勢いで一人暮らししてやるって言ってるのに親がバックについてるのかよ。」と思われるかもしれませんが、

両親は今回の私の一人暮らしを「自立のための訓練」と考えており、

実家から少し離れた場所で、一人で生活をする機会を設けてみると良いのではないか」と考えています。

実際今回家を探すにあたって実家から近いところを探したわけですし。

そして、たまに実家に帰ることによって近況の報告や、一部援助(食事や風呂)を受け、少しずつ一人で生活できる基盤を作り上げていきます。

そして、私が一人暮らしをするにあたってホームヘルパーの利用を考えています。

ホームヘルパーは休日に入る予定でして、主に家事(掃除、洗濯、買い物)の補助(アドバイス)を行う予定です。

現状の自分について

こうした支援を要する形での生活となったからには、自分には「自分一人での生活は現状不可能」と様々な方からご指摘を頂き、それこそ「家を出てファイアーエムブレムがしたい」とかのんきなことは言っていられない状態になっています。

実際私はゲームのやりすぎがきっかけで職を失ったり、就労継続B型という道があると勧められ、「お前が仕事できる場所はどこにもないよ」と遠回しに言われたりなどゲームが原因で人生を棒に振るう経験を何度もしてきており、もう二度とゲームをやらないという覚悟を持たなければいけないぐらいゲーム以外の事を考えられないような生活をしてきていました。

今回の一人暮らしにおいても自分の生活スキルの向上というのがメインとなっており、遊んでいられる時間なんて無く、自分自身が今後生活をしていく上で何が大事か、そして親亡き後自分が生活できる土台を作り上げなければ将来が危うい状態にあるというわけです。

しかし、私にとってファイアーエムブレムはそれこそ人生を変えたジャンル*1の連載において一番最初に持ってくるぐらい大好きな作品ですし、今でも時々ニノを描いたりとファイアーエムブレムに関しては遊ばなくなった今でも好きな作品なので、ゲームをもう二度としないという今の状態に関してはやや納得ができない状態ですし、やりたいかやりたくないかと言われたらやりたいという気持ちの方が強いです。

もちろんゲーム優先な考えをしている現状の自分には大きな問題がありますし、それこそ生活が破綻してしまう危険性、ゲームによって衝動的になる、注意力、判断力が散漫になるなどといった症状があり、薬物依存に近い状態に陥っているのではないかという指摘を様々な方からいただいております。(ちょっとだけでも遊ぼうと思ってもそこからずぶずぶはまり込んでしまう危険性があるのでもういっそゲームをやめろとまで言われています。)

ですが、FEをやるために今回の行動を起こしたこともあり、私は諦めてはいません。今後も定期的に交渉を続けていく次第ではあります。

そのためにもまずは安定した生活の確保を最優先としており、一人暮らしをしてからは花嫁修業(男だから花婿修行かな?)と思い込んで家事(料理、掃除、裁縫etc)に力を入れていこうかなと考えています。

そんなこんなで長くはなりましたが、7月から実家を離れての新たな生活が始まります。

不束なものですが、今後とも末永くよろしくお願いいたします。

 

2020年6月21日  pira

*1:人生を変えたジャンル:3月から連載開始した自分が好きなものを紹介する企画。東日本大震災下にあった当時の自分の支えとなったものがファイアーエムブレムであり、未曽有の事態の今だからこそ自分が好きなものを共有することは大事なのではないかと考えた。

コピーデッキの善し悪しと情報の価値について

piraです。

なんと!今日から普通のブログに戻ります!

いやー3か月かー。思えば長かった。

コロナによって社会はどうなるのかと思いましたが、今は段々と落ち着いてきており、このままのペースで日常が戻ってくれればいいなーと思っています。

とは言っても完全に収束したわけではないので、第2波に気を付けながら新しい生活様式と共にかつての日常を取り戻していきましょう。

あ、それと昨日の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」面白かったです。名作は色褪せない。

MOTHERのオマージュ元ということを考えると結構見比べたりできて良かったです。

来週は私が一番気になっている「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」なので期待していたりします。(実は2015年に当時のフィーバーをブログで書いたことがあるのですが、見たことが無かったので。)

本題

というわけでそろそろ本題へ移りましょうか。

今回は「コピーデッキの善し悪し」と「情報の価値」をテーマにお話していこうと思います。

DCGを遊んだことがある皆さんの中にはこんな経験ないでしょうか?

「他人と同じ構築使うのはクソ」だとか「コピーデッキばかりでつまらない」だとか

「強いデッキで最高ランクに到達したことを報告するのは甘え」だとか……

なんかこうパクリは良くないみたいな感情ってありますよね?

実際、私もポケモンをやっていたときは「他人と同じ構築は使いたくない」って感情はあって、レンタルパーティ*1とか使う奴は甘えとか思っていたりもしました。

しかし、最近はあまりそんな考えはだんだん薄れていますし、それこそハースストーン上手くなりたいと思った時にはコピーデッキしか触らなくなっていたりしました。

そう書くと「お前あんだけコピーデッキ嫌ってたくせになにコピーデッキ使ってんだよ」とか思われたりもしましたが、自分はカードゲームに関してはどうしても強くなりたくて、そのためには強い人と同じデッキを使ってみることが一番早かったんですよね。

そのおかげもあってカードゲームに関しては前に比べて上手くなりましたし、デッキのカードパワーやターンごとの動きやコンボを考えることもできるようになりました。

そうした経験の中で思う事として「対人ゲームにおいてガチ対戦をしたい場合、情報の価値はかなり大きい」と感じるようになってきています。

例えばなんですけどゲームの知識が無い状態でランク戦に入った場合、そのゲームに詳しくないわけですから、詳しい人に比べれば勝率は低くなってしまいます。

そこで強くなりたいと感じる場合、まず初めにすることと言ったら情報を得ることなんです。

中国の兵法書孫子」にはこんな言葉があります。

彼を知り己を知れば百戦殆うからず。

 

 意味としては「敵を知り、自分を知れば戦っても負ける事は無い。」ということ。

対戦をするからには敵を知らなければならないわけでそれが環境だったりなんだったりするわけで……

そして自分はその環境に対して勝率や強いデッキなどといった情報を知らなければならないわけです。

そうして上で今の環境にはどういったデッキがあっているかを情報を頼りに考える。その際に先人の知恵をお借りしてコピーデッキを使うという選択肢も出てくるはずです。

ですので強くなるために得た情報としてコピーデッキという答えが出るなら使うべきですし、誰かに「コピーデッキは甘え」と言われようが「じゃあお前は環境への回答あるのかよ」って思ってもらって結構です。

とはいうものの

とはいうものの、同じデッキばかり見るのはつまらないと感じる気持ちはよく分かります。(私もデーモンハンターばかり見てはうんざりしてましたし。)

それぐらいカードパワー考えろって思う部分あるんでしょうね。

まあ使われないカードを使ってレジェンドを目指すってのも一種の縛りプレイ*2のような気もして面白そうだとは思いますが、如何せんそんな難易度の高い事をする人間はいないでしょうし、「ガチの場に遊び半分で来るな」って目で見られるんでしょうね。

まあ私が言いたいのは「ガチで遊びたいなら情報は大事」ってのと「コピーデッキ見るのが嫌いなら身内と回してろ」って事です。

 

あ、それと私はもうハースストーンはやめたから異論は一切受けないのでよろしく。

 

*1:レンタルパーティ:「ポケットモンスターサン・ムーン」より実装されたQRコードを読み取ることによって対戦用のパーティを借りることができる機能。

*2:縛りプレイ:ゲームにおいて難易度を上げるために制限を付ける遊び方。

人生を変えたジャンルpart11:MOTHER編

前回↓

 

pira365.hatenablog.com

 part10を突破し、一区切りついたこの「人生を変えたジャンル」

そろそろ終わりにしようかなーとは思ったりもするのだが、こうやって自分が好きなものを紹介するというのは今後も不定期にはなるが続けてはいきたい。

ということでpart11以降は少し緩めにお届けしていこうと思う。

私自身ここ数週間この企画のことを考えるにつれて、「少々押しつけがましい」と感じる部分もあったので、どうしたら興味を持ってくれるかというのを考えるのも難しいと感じたからである。

さて、今回のテーマは「MOTHER」

https://www.inside-games.jp/imgs/zoom/726368.jpg

1989年に任天堂から発売されたファミコン向けのRPGだ。

本作の製作総指揮として、コピーライターの糸井重里*1氏が関わっており、

ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」といったその当時のRPGとは異なる現代を舞台とした世界とアイテムやモンスターなどがバットやヘビや洗脳されたおじさんだったりおにいさんだったりとごく身近な存在であるなど遊んだ人によっては奇妙なゲームでありながらどこか切なくそして面白いと感じる一作と言える。

本作は初代がファミコンで発売され、最新作である3がゲームボーイアドバンスで発売されたということもあり、知名度がやや低く読者の中にはこのMOTHERというゲームを「スマブラ*2のネス*3やリュカ*4が登場しているゲーム」と思う人も多いと思う。

しかし、このMOTHERがゲーム業界に与えた影響というのは大きく、ポケットモンスターシリーズやインディーゲーム*5のUNDERTALEなんかは本作の影響を根強く受けていたりする。

今回もそんなMOTHERとの出会いや思い出について語っていこうと思う。

 MOTHERとの出会い

私がMOTHERというゲームと出会ったのはスマブラではなく、実はファミコン版の初代MOTHERだったりする。

というのも私は人生で最初に触ったゲーム機はファミコンで、その当時は「ゼビウス*6とか「テニス」*7とかを遊んでいた記憶がある。(最近バグ動画を見て「谷川浩司の将棋指南Ⅲ」*8を遊んでいたという記憶がうっすらあったり無かったり。)

そして、MOTHERは私では無くて兄が遊んでいた。

私の幼い頃の記憶にあるファミコン版MOTHERは特徴的な赤いカセットと金色で書かれたMOTHERという文字。(当時の自分がMOTHERと読めたかどうかは微妙だが。)

そしてタイトル画面でOの文字としてグルグルと回る地球をバックに流れるOP「MOTHER EARTH」はどこか切なさを感じた。

幼い記憶ながら、MOTHERは私の記憶の中にあるファミコンソフトの中で印象深い一作であった。

それからしばらくして初代スマブラが発売されてネスが参戦すると、

当時任天堂作品としては知名度が薄かった事もあり、自分だけがネスが登場しているMOTHERというゲームを知っていることを自慢げに思っていた。

しかし、その当時の自分はMOTHERはMOTHERでも初代MOTHERしか知らないわけで、

スマブラに登場しているネスは厳密には「MOTHER2」の主人公であって、MOTHERの主人公とは別であるという事は知らなかった。*9

MOTHERを遊ぶ

それからしばらくの時が流れ2003年。

ゲームボーイアドバンス用に「MOTHER1+2」が発売され、スマブラでネスを知っても遊ぶ環境が限られていたMOTHERはようやく携帯機でいつでも遊べるようになった。

そして私もMOTHERというゲームをこのGBA版で遊ぶことになった。

とはいっても当時RPGに対して苦手意識があって、それこそ今までのRPGと違って敵を倒してもお金が直接入らず、銀行に振り込まれるシステムとか、PSI能力とかは理解するのが難しかった。

それとやっぱりスマブラみたいにPKファイアーとかPKサンダーとか使ってみたいと思っても、序盤じゃ回復系のPSIしか覚えなくて「ん?」って思ったり、マップが広すぎて迷子になったりと子供の頃の自分にはMOTHERというゲームは難しかった。

そんなわけでMOTHERというゲームを1~3までクリアしたのは大人になってからなのだが、やはりどれも泣けてくる。

ゲームなのだが、どこか身近で温かみがあって少年少女の小さな力がやがて世界を救う大きなものになるまでの過程や、家族や仲間の友情などなど……

このMOTHERというゲームは涙なしでは語れない。

MOTHERと80年代映画

 

さて、このMOTHERというゲーム。制作に当たって80年代映画の影響を強く受けていると思われる要素が多い。

というのも糸井自身本作を作るにあたって「ドラクエのような剣や魔法といった中世的世界観に実感がなく、身近な現代であれば実感が湧く」という考えがあったからだ。そしてその当時の映画は現代を舞台にした作品が多く、映画ではありながらも冒険というのが身近な存在にあったのであった。

実際初代MOTHERは「スタンド・バイ・ミー*10さながらに線路に沿って歩いたりするし、SF的要素に至っては「バック・トゥ・ザ・フューチャー*11を始めとするスピルバーグ監督作品の影響を受けている要素が多い。

そして今回このMOTHERを紹介しようと思ったきっかけが金曜ロードショー*12において「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の放送があるからなのだった。

MOTHERというゲームにはテレポーテーションというドラクエで言うルーラ*13に近い技が存在するのだがその方法と言うのがRPGとしてはかなり異質な方法なのだ。

ニンテン達がテレポーテーションを試みると彼らは一直線に向かって走り出す。

そしてデロリアン*14さながらに超高速に移動しては行きたい場所に辿り着く。(ちなみに障害物にぶつかると失敗する。)*15

この元ネタが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」であって、実は自分のバック・トゥ・ザ・フューチャーの知識はUSJのアトラクション*16とMOTHERのテレポーテーションの元ネタとレディ・プレイヤー1*17ぐらいの知識しかないので楽しみであったりする。

https://stat.ameba.jp/user_images/20151023/05/huhuhuhuhujico3/fb/6c/j/t02200330_0313047013462259869.jpg?caw=800

ほぼ日MOTHERプロジェクト

 そんなMOTHERなのだが、今年「ほぼ日MOTHERプロジェクト」と称して、

MOTHERの関連グッズが多数販売される。

www.1101.com

第一弾として、まず6月にはMOTHERのトリビュートコミック「Pollyanna」が発売される。

本書では、MOTHERが好きな多数の漫画家や著名人がMOTHERシリーズの思い出を語るエッセイ本となっており、本作の影響を受けたUNDERTALEの作者Toby Fox氏も参加予定だ。

そして、今年の年末にはMOTHERシリーズに登場する全ての言葉を収録した本が出版される予定。ファンにとって期待が高まる一冊になりそうだ。

 

というわけでいかがだっただろうか。

初代MOTHERが発売されて30年近く経った今でも語り継がれる名作RPG「MOTHER」

おとなもこどももおねーさんも楽しめる本作は今でも心に響き渡る一作と言えよう。

スマブラのイメージしかない人は是非一度遊んでみて欲しい。

*1:糸井重里:日本のコピーライター。身近なところでいうと、ほぼ日手帳でおなじみのほぼ日刊イトイ新聞の社長をやっていたり、となりのトトロのサツキのお父さんの声をやっていたりする。

*2:スマブラ任天堂が発売するゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズ」の略称。マリオやカービィピカチュウなどといった任天堂を代表するキャラクターを吹っ飛ばして遊ぶ愉快なアクションゲームだったが、最近ではソニックロックマンFF7クラウドなど他社のキャラクターも参戦していたりする。

*3:ネス:MOTHER2の主人公のデフォルトネームの一つ。ちなみに原作ではPKフラッシュ以外の必殺技は使わない。

*4:リュカ:MOTHER3の主人公

*5:インディーゲーム:商業メーカーによって販売されているゲームとは異なり、個人製作によって販売されているゲーム。同人ゲー。

*6:ゼビウス1984年にナムコット(現在のバンダイナムコ)より発売されたシューティングゲーム。地上攻撃のブラスターと空中攻撃のザッパーの打ち分けによる奥行きのある操作性が特徴。ナムコ作品ではおなじみとなる「スペシャルフラッグ」が隠し要素として登場したのもこの作品から。

*7:テニス:1984年に任天堂から発売されたテニスゲーム。内容は至って普通のテニスゲームなのだが、「スーパーマリオブラザーズ」における本作を利用したバグで何故か有名だったりする。

*8:谷川浩司の将棋指南Ⅲ:当時史上最年少名人の称号を持つ谷川浩司が登場する将棋ゲーム。将棋ゲームでありながらはさみ将棋やスロット将棋など異色な要素が多かった。

*9:MOTHER1の主人公は一般的には「ニンテン」と言われている。このニンテンはネスと容姿が似ており、しばしば混同されがちである。ゲームボーイアドバンス用に発売された「MOTHER1+2」の公式サイトにおいてMOTHER1の主人公をネスと表記した際に苦情が来てニンテンに修正したというのは有名な話である。

*10:スタンド・バイ・ミー:1986年公開のアメリカ映画。4人の少年が線路つだいに死体を探す旅に出る。余談だが「ポケットモンスター赤・緑」において主人公の部屋のテレビで流れている映画はこの「スタンド・バイ・ミー」だったりする。

*11:バック・トゥ・ザ・フューチャー:1985年公開のスピルバーグ監督作品。

*12:金曜ロードショー日本テレビにおいて毎週金曜日に放送されている映画番組。ジブリ作品やハリポタの放送が多いと言われていたのか知らないが、視聴者リクエストとしてバック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズを放送予定

*13:ルーラ:「ドラゴンクエスト」において一度来た町へ移動する呪文

*14:デロリアン:「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場する車。マーティ達はこの車でタイムスリップを行う。

*15:この失敗したときの演出がスマブラにおいてネスが登場する際に用いられている。

*16:バック・トゥ・ザ・フューチャーのアトラクションは2016年5月に無くなっている。

*17:レディ・プレイヤー1:2018年に公開されたスピルバーグ監督作品。7月3日に金曜ロードショーにて放送予定。私の大好きな映画で、本作にはバック・トゥ・ザ・フューチャーデロリアンが登場するので予習をしてから見て欲しい。

人生を変えたジャンルpart10:こちら葛飾区亀有公園前派出所編

 

part10ということでまえがき

piraです。

2020年の2月に始めたこの「人生を変えたジャンル」も

今回の連載でなんとpart10を迎えることになりました。

書き始めた頃は「一日でも早くコロナが収束して欲しい。」と思い、

「コロナ禍の今、自分にできることは何だろう。」と考えた際、

東日本大震災が起きた2011年度に私はファイアーエムブレム音楽ゲームという2つのジャンルと出会いそれが今の自分を作り上げた。」「私のようにこの連載がきっかけで未知のジャンルと出会うことによって、人生を変えるような出会いをする機会を作ることができるのではないだろうか。」という思いを込めてこの連載を書き始めました。

それからおよそ2か月。緊急事態宣言の延長もあり、まだまだコロナ禍は収束の余地が見えず、私達は暗闇の中を突き進んでいます。

自粛によって周りからあらゆる文化が無くなりつつある中で、私たちは様々なジャンル

から勇気や希望を貰い、そしてそれらが時として人生を作り上げたり、人生を変えるほどの大きなものであったということを忘れないで欲しいです。

そして、私のブログがきっかけで一人でも多くの人の心の中に「人生を変えたジャンル」を作り上げることができたとき、私は「この連載をやってよかったな」と思えます。

まえがきが長くなりましたが、part10の方をお楽しみください。

 

人生を変えたジャンルpart10

前回↓

 

pira365.hatenablog.com

 

 人生を変えたジャンルpart10

今回のテーマは「こちら葛飾区亀有公園前派出所

https://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/1017/172/kame2.jpg

こち亀」の愛称で知られ、1976年から2016年まで「週刊少年ジャンプ」にて連載されていたギャグ漫画だ。

総巻数にして全200巻という日本の漫画史上において最長の巻数を誇ることでも知られており、「巻数の多い漫画といえば?」と聞かれたらほとんどの人がこち亀の名を挙がるだろう。

そんなこち亀なのだが、2020年の今年。私は「毎日こち亀」と称して全200巻を読むことを目標にこち亀を毎日読んでおり、この度折り返しの100巻に到達した。

そこで今回はいつものようにこち亀との出会いとこち亀100巻までを振り返ることをメインにこち亀について語っていこうと思う。

こち亀との出会い

こち亀との出会いについて語るわけなのだが、正直人生を変えたジャンルと言いながらこれと言って思い出が無い。*1

ただ、こち亀を人生で最初に知ったという形で語るのであればアニメがきっかけであろう。

1996年から2004年まで日曜のゴールデンタイム*2に放送しており、楽しく見ていた。

今の子どもたちは知らないだろうが、この時期のゴールデンタイムというのはアニメがよく放送されていて、月曜には犬夜叉*3名探偵コナン、日曜にはこち亀やワンピースなんかが放送されていたりした。

話が逸れてしまったが、しばらくして私はブックオフにて人生で初めてこち亀の漫画と出会う。

そして100巻以上並んだこち亀の単行本を見て驚愕した。

漫画の単行本で100巻というものを多分生まれて初めて見たと思う。

こち亀の単行本を読んだのはそれから私が中学生になっての事だった。

その当時はこち亀は150巻ぐらいまで出ていて私は150巻まで読んだ。

そのため、「この回は読みづらい回だった」とか「GIジョー*4の特集とかすごかった」とかといった記憶を毎日こち亀を読みながら思い返すこともあった。

そして、150巻以降も徐々に巻数を伸ばすこち亀を見て「おそらく作者か自分が死ぬまでは(こち亀は)永遠に続くだろう」と思っていた。

そんな中で2016年の連載終了の話を聞いたときは衝撃だった。

しかもこち亀の連載終了は大々的に報道され、NHKのニュースとしても紹介されるぐらいその反響は大きかった。

毎日こち亀を読み始めて

 さて、毎日こち亀を読み始めて思ったこととして、ここからは100巻までを振り返ることにしようと思う。

まずなんといっても初期のこち亀は時代を感じると思ったことである。

というのも、こち亀の連載が始まった昭和51年というのは、まだ500円が硬貨ではなく紙幣だったのである。

そのため作中には500円札が普通に出てくるし、500円玉に変わった時には物珍しさではしゃいでいるシーンもあったりする。(その後に古い貨幣に価値が出てくる話が出てきて後悔したりするんだが。)

あとはなんといっても麗子や本田などといったおなじみのキャラクターが出てくるのが10巻以降であるということ。

特に麗子はレギュラーキャラの割に登場が遅く、その間麗子の代わりにレギュラーを担っていたキャラがいたのをご存じだろうか。

そのキャラと言うのが「犬」である。

スヌーピーのようなデザインをしたこの犬と言うのが初期の回にはよく登場する。

そして麗子が出てくるにあたって、初期の設定において犬が嫌い*5ということで犬は徐々に出番を無くしていく。

あと実際に作者が出てきてネタが思い浮かばないみたいな回もあって、40~50巻辺りは両さんの顔がいじられる系のネタが多く、ネタ切れ感が否めない内容のものも多い。そう言いつつも1か月分のストックを貯めていたのだからまあすごいものである。

そして平成になると、ゲームやアニメなどといった特集回というのが増えてきて、

たまごっちやプリクラなど90年代を代表するアイテムがよく登場する。(あとは90巻後半はパソコンの特集が多くなったりする。)

こち亀の読みづらい回や変わった回

そんなこち亀なのだが、所謂「実験回」として読みづらい回や変わった回というのがいくつかある。

代表的なものとして27巻の全ページ横書きの回がある。

縦書きが主の漫画にとって読者には非常に読みづらいことはこの上ないが、その1コマ1コマには迫力を感じた。

また61巻のハーフサイズ漫画*6は実験的だとは思いつつ、ハーフサイズ漫画とは何かから秋本先生がこち亀で実験的にやってみようという意識が強い回だったと思った。

ちなみに100巻以降にもこういった実験的な回というのはあって、

英語圏を意識して全ページのコマを縦書きではなく横書きにしてみたり(104巻)

151巻では当時の脳トレブームを意識してか本を回転させて読む(ページの印刷ミスではない。)なんてことをやっていたりもする。*7

こういった回ができるのもこち亀ならではなのだと思う。

そういう意味でこち亀は40年間常に漫画の可能性を追求し続けた漫画であったといえよう。

さいごに

というわけで人生を変えたジャンルこち亀編いかがだっただろうか。

長寿漫画の代名詞として知られる本作は戦後日本という時代を面白おかしくうつし、漫画としての可能性を40年追求し続けたことが見てとれた。

毎週毎週読者を飽きさせない、そして時代のトレンドを追い続けたからこそこち亀は200巻も続く国民的漫画になったのだと思う。

この私も、この連載を始めてから読者が様々なジャンルの沼にはまってほしいと強く願っている。

そのためにもまずは読者を飽きさせないこと、そして時代を知るという事が大事だと思った。

*1:part4の最後にも書いたのだが、part5以降に紹介しているジャンルは人生が変わったというほどのものでもなく、ジャンルの沼を紹介することを目的としているため。

*2:ゴールデンタイム:テレビの視聴率が取りやすい午後7時から午後10時までのこと。

*3:犬夜叉:1996年から2008年まで「週刊少年サンデー」にて連載されていた高橋留美子原作の漫画。女子中学生のかごめが戦国時代にタイムスリップして犬夜叉らと一緒に四魂の玉のかけらを探す物語。2020年の秋には犬夜叉殺生丸らの子供が活躍する「半妖の夜叉姫」が放送予定。

*4:GIジョー:ハスブロ社が販売している男性向け人形玩具。

*5:後期になると段々この設定も死んでいく。

*6:ハーフサイズ漫画:1ページに2ページ分の漫画を載せたもの。いつもの2倍のページ数にはなるが、こちらも全ページ横書きでまあ読みづらかった。

*7:ちなみに151巻はこの企画をやる前にブックオフでたまたま読んで衝撃を受けたというのが今の気持ちである。