人生を変えたジャンルpart9:バリバラ編

前回↓

 

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人生を変えたジャンルpart9。

今回のテーマは「バリバラ」

NHKEテレにて毎週木曜20時から放送されている福祉番組だ。

この番組。福祉番組ではありながら何かと話題になることが多く、

読者の中には「24時間テレビ*1の裏で話題になったよね」と思う人も多いかもしれない。

今回はそんなバリバラについて例にならって出会いを踏まえつつ、私自身がバリバラという番組に対して思っていることを語っていこうと思う。

 

自身の障害について

まずバリバラについて語る前に一つ語っておきたいことがある。

それは私は「発達障害」という障害を持っているという事である。

私は小学生の頃に発達障害の一つ「アスペルガー症候群」の診断を受けている。(現在ではASD自閉症スペクトラム障害)と診断される。)

発達障害とは一般的には脳機能の障害と言われており、コミュニケーションにおいて苦手が生じる障害である。そして、そのことがきっかけで社会生活においてしばしばトラブルを起こすきっかけにもなっていたりする。

私が会社で失敗したのもそれが一つの原因であったりする。(まあゲームのやりすぎという部分もあるのだが。)

そしてこれは精神的な障害であり、視覚障害聴覚障害などといった身体障害とは違い目には見えない障害であり、なかなか気付きにくいものであり、理解されないままになることも多い。

そのこともあって私は長いこと障害の理解そして、障害と向き合うということでかなり苦労してきた。

そして、今では障害者雇用という道を選び、発達障害で仕事をするまでになっている。

 

バリバラとの出会い

発達障害についてこの辺で置いといて、いつものようにバリバラとの出会いについて語っていく。

私がバリバラという番組を初めて見たのは2016年の24時間テレビの裏で放送された「【生放送】 検証!「障害者×感動」の方程式」という感動ポルノ*2批判をしたことで話題となった回なのだが、

www6.nhk.or.jp

実は私はそれ以前にバリバラという番組をある企画にて知っていた。

それは、2010年末に放送されたスペシャル番組「笑っていいかも?」というものだった。

allabout.co.jp

フジテレビにて放送されていた「笑っていいとも!」のような番組タイトルだが、

その中で「SHOW-1グランプリ」という障害者による「M-1グランプリ*3が行われ、そこで脳性まひの人が優勝したということが話題になった。

そしてこのことは脳性まひをネタにしたということで賛否があった。

というのも「障害を笑いにする」というと「障害者差別だ」と声を上げる人も多い。

確かに障害があることを理由に人格等を他者が否定するのであれば障害者差別であるといえるし、障害者を見て馬鹿にするような行為というのは差別的であるとは言えよう。

しかし、この番組は障害者自らが障害を笑いに変えていたのである。

そのことに対して「障害者は可哀想」だとか「障害を笑うのはどうなの?」といった価値観による壁を認識させたのであった。

私はこの番組があったことをネットで知った時は、やや否定的ではあった。

だが、今になって思えば「障害者でもそれを本気でお笑いに変えようとする人がいる」と考え、彼らのネタを理解しようと思った。

とはいえ、障害をネタにすることに対して心のどこかではちょっと気まずくなる部分というのがあったりする。(それが私がSHOW-1グランプリを見る度に思うことだったりする。)

感動ポルノ批判

それから6年後。例の24時間テレビの裏を見るわけなのだが、私がこの番組を見たのはほんのたまたまであった。

その当時「NHK24時間テレビの裏で批判する。」ということは知っていたが、如何せん福祉番組というものを見る気が自分には起きなかったのである。

というのもその当時の私(発達障害をカミングアウトしていない)にとって障害者が出る番組と言うのは心のどこかで「見てはいけない」という印象が強かったのだ。

これは障害者に対して「見てはいけない、触れてはいけないもの」という認識があり、そういった番組を見ることは(本来は良い事なのだけれど)色々と反発が起こる可能性があったのだ。(実際、障害者に見向きをしないような親世代は福祉番組を見ることを嫌う人も中にはいたりする。)

そういうのもあり、たまたまチャンネルを回してみたその番組は当時の私にとって「NHKが日テレに喧嘩売ってる」という風に見えそのまま30分見た。

そして「バリバラはすごい。」という感想を持ちつつも、私はバリバラを(毎週放送していることを知りつつも)見なかった。

おそらく「障害者は見てはいけない、触れてはいけない」という考えが、福祉への取っつきにくさを与えているのだろうと思う。

障害者という立場になって知った世界

それから一年後。私は会社をクビになり、発達障害で生きるという道を選んだ。

そしてその夏の終わり。24時間テレビの裏でバリバラが放送された。

 その時に私はある疑問を抱えることになった。

それは「24時間テレビの時だけバリバラを持ち上げるというのは、結果的に24時間テレビの時だけ障害者について考えていることと変わらないのではないか?」ということだった。

改めて考えてみると日本において障害者がこれほどまでに注目されるのはおそらく24時間テレビの影響力が大きいと思われる。

そして、24時間テレビという番組に対してやれ「感動ポルノ」だの「偽善」だのと声を上げる人もいるが、ほとんどの場合批判する人と言うのもなんとなく「24時間テレビが嫌いだから」という理由で批判している人が多いと私は思ったのである。

そしてそういった人達こそが「24時間テレビの裏番組であるバリバラを持ち上げる」という光景を見て「君達も普段障害者の事なんか考えていないじゃないか」と思い、発達障害で生きる道を選ばずそっちの側にいた私は、認識を改め毎週見ることにしようと考えるのであった。

 

そしてバリバラを毎週見るようになるわけなのだが、やはり福祉番組としては異色な部分多い。(24時間テレビ批判ももちろんそうなのだが、福祉番組の重たいイメージとは違うややバラエティ色の強い企画が多い。)

とはいっても、この番組を通じて色々な障害を知ることができた。

場面緘黙症*4やトゥレット症候群*5など身体ではない障害の回なんかが印象深い。)

また、「障害者と戦争」の回とか「障害者とキャッシュレス」の回(キャッシュレスの回については以前ブログ取り上げたことがある。)など障害者が社会とどう関わって生活をしているのかという回はなかなかに興味深かった。

毎週見て欲しい

 そして、私が切実に思うのは(何度かブログやnoteで言っているのだが)「毎週見て欲しい」ということである。

というのも今回私が編集部と相談しながらもこのバリバラ編を書いたのには理由がある。

それは(noteでも言ったのだが)「君たちは普段バリバラを見ているのか?」ということだ。

note.com

4月の23日、30日に「バリバラ桜を見る会」という回が放送された。

桜を見る会*6を題材に2019年のマイノリティの功績を振り返るという回だったのだが、

題材が題材なだけに炎上してしまった。

そしてその炎上騒ぎを見て「君達は障害者を利用していないか?」と疑問に思ったのである。

というのも「普段見ていないであろう」人達がバリバラを賛否しているように思えたのである。(まあ番組内容も正直賛否あるものだったと思うが)

また、再放送中止に対して「圧力がかかった」という人達も納得がいかず、「毎週見ていないくせに何を言っているんだ」と憤怒の感情しか出てこないような感想しか出てこなかった。

それと同時に私は「24時間テレビの裏番組としてバリバラが見られているんじゃないか」という疑問がやはり浮かんではいた。

その結果、「バリバラを褒めている人達も結局は障害者を利用している」と感じるようになった。

私としては「感動ポルノが嫌い」だと思うのは勝手だが、それに乗じてバリバラやハートネットを見た方が良いと言うのであれば、普段から見て欲しいと強く思う。

まさかとは言わないが「君たちは24時間テレビが嫌いだからバリバラやハートネットを持ち上げ、名前を出しているのではないか?」と問い詰めたい。小一時間問い詰めたい

そうだとするのであれば私のように認識を改めて欲しい。

さいごに

毎週見ろとは言っても、障害者に目を向けるというのは実際心のどこかで複雑な感情を抱くかもしれない。

桜を見る会の第2部において番組のMCを務める玉木幸則さんも言っていたのだが人間誰しも心のどこかに「内なる優生思想」を持っていて、自分より劣っている人間に対して蔑んだりしてしまうものである。

もし障害者に対して本当に理解しようとするのであれば、まずは福祉に少しでもいいから興味を持ち障害者の気持ちになって考えることが大事なのではないだろうか。

 

 

*1:24時間テレビ:毎年夏の終わりに日本テレビにて放送されている24時間の生放送チャリティー番組。障害者や震災の被災者を題材として感動ドラマが放送されることが多く、その内容から賛否が分かれたりしている。

*2:感動ポルノ:障害者や社会的弱者が苦難を乗り越える姿を感動を呼び起こすかのように描写したもの。ステラ・ヤング氏がTEDカンファレンスにて提唱した。

*3:M-1グランプリ:毎年年末に行われる漫才の頂点を決める大会。昨年は「ミルクボーイ」がコーンフレークを題材にした漫才で優勝し話題に。

*4:場面緘黙症:家庭などと言った日常での会話は出来るが、学校や職場などと言った場面では会話ができなくなる障害。

*5:トゥレット症候群:不随意で身体が動いたり、大声を発してしまう障害。チック症。

*6:桜を見る会:毎年春に内閣総理大臣が主催する公的行事。公職選挙法違反や予算、招待者名簿の破棄などが問題視されコロナ関係無しに中止になった。

人生を変えたジャンルpart8:ラーメン二郎編

前回↓

 

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人生を変えたジャンルpart8。

今回のテーマは「ラーメン二郎

 

https://2.bp.blogspot.com/-09XFbYdTmLs/VwIgXThmQWI/AAAAAAAA5bg/3TdIOG1frrEsHFWOGi5GTqD4X5k8qrxJQ/s800/ramen_moyashi.png

ニンニクやヤサイが山のように盛り上がっていることで有名なラーメンだ。

私もラーメン二郎は大好きで大学時代にはインスパイア*1や本家にはよく行っていた。

最近は(コロナの影響ももちろんだが)外食の機会というものが少なく、二郎へ行くことは少なくなりつつはあるが、時々「二郎に行きたい」という感情が沸きあがってくることがある。(特に外出自粛の今だからこそ行きたくなりつつあったりする。)

今回もいつものように私とラーメン二郎の出会いを始め、ラーメン二郎の魅力について語っていこうと思う。

ラーメン二郎との出会い

私がラーメン二郎を知ったのは大学生の頃だった。

Twitterのオタクたちがみんなしてヤサイマシマシ*2ラーメン二郎を食べているのを見て、「みんな山盛りが好きなんだなー」みたいな雰囲気を感じていた。

その当時の私はどちらかというと少食気味な人間で、山盛りのヤサイを見ては「これは自分には食べきれるのだろうか……?」と思い悩むことが多々あった。

しかし、そんな思いがありつつも、「一度でいいから食べてみたい」という感情があったが、その当時新潟には本家二郎が無くインスパイアとなるラーメンイエロー*3が立地もあってか大学生を中心に人気を集めているというのを知った。

ということでラーメンイエローを訪れる。初めて訪れた時は「二郎と言ったらヤサイマシ」みたいなイメージがあって、ニンニクとヤサイをマシで頂いた。

初めてのイエローは無事完食をすることができた。

とはいえかなり腹に来たこともあり食べ終わった時の感想として「もう二度と二郎系は食べない。」と後悔の念だけが強く残っていった。

しかし、そんな後悔も今では段々と薄くなってきている。

ジロリアンになる。

初めてイエローを食べてしばらくしたある日、私の中で再び「イエローが食べたい。」という感情が沸きあがってきた。

「もう二度と二郎系は食べない。」と決めたのに頭の中では「ニンニクヤサイマシって言いたい」という感情が支配していたのである。

そんなわけで2回戦に臨んだのだが、その2回戦ではなんと残してしまった。

「二郎を残す。」これは一部界隈ではギルティ*4と言われており、ヤサイをマシたからには責任を持って全部食べなければいけないという意思に反する行為だと思った。

そういったこともあり「やはり俺には二郎はきつい。もう二度と二郎にはいかない。」という後悔が残った。

しかしそれから数日後……なんとイエローに行っているのである!

なんということだろうか。二郎系はもう食べないという自分を惹きつける中毒性が気が付いたら支配していた。

それ以来私は二郎系ラーメンの虜。通称「ジロリアン」になってしまった。(もちろん残さない。)

それからというものの、イエローへは何度か足を運び、2016年頃に新潟に本家二郎がやってきてからは、本家二郎でよく全マシを頼むようになっている。

二郎の魅力

二郎系といえばヤサイマシマシというのもそうなのだが、太麺、スープ、豚どれをとっても中毒性があるのが魅力だと思っている。

あの中毒性は他のラーメンには絶対に出せない。ラーメン二郎ならではの味だ。

現にジロリアンの間では「ラーメン二郎はラーメンにあらず。二郎という食べ物なり。」という名言が言われるように、二郎だからこそあのボリュームと味があるのである。

だからこそファンが多く、最初は「二度と食べるか」と思う人でさえ虜にしてしまうのだ。

二郎に映えを求めるな

 そんなラーメン二郎なのだが、最近一つ悲しいニュースが流れてきた。

それは、ラーメン二郎亀戸店においてマシマシ禁止令が出たのである。

 

これはマシマシを頼んだけれど最終的に残してしまう。という人が増えてしまったのだ。

私個人の偏見だが、マシマシを頼む人というのは「二郎という食べ物を本気で喰らう人」と「二郎に対して映え*5を求める人」の2つに分かれると思う。

 これはラーメン二郎に映えを求める人が「二郎ってヤサイマシマシのあれでしょ?」

という軽い気持ちで二郎に入ってきてしまうことが生まれた弊害なのだろう。

二郎が一般に認知されることは良いことなのだが、「何も考えずにとりあえずマシマシと言っておけばいい」と言う人が増えてしまい、結果的にマシマシが好きな人間にまで影響を与えてしまっている。

これは二郎に限らずなんでも「映え」を求めるせいで、フードロスというのが問題視されている。

映えにばかり目を向けず、二郎の本来の味を味わってほしい。それと食べきれない量を注文しないことを心掛けて欲しい。店と客に迷惑をかけるな。

さいごに

というわけでラーメン二郎編、いかがだっただろうか?

コロナ自粛で外食の機会が少なくなりつつあり、二郎にも行きづらくなっているが、

収束したら一度でいいから二郎には行ってみて欲しい。

二郎に来たからにはヤサイマシを……とは言いたいが、ちゃんと食べきれる量を注文して、二郎をかみしめて欲しい。

*1:インスパイア:オリジナルに影響されて、真似すること。本家が出店していない地方においてはインスパイアが人気を博すこともある。

*2:マシ:ラーメン二郎においてトッピングの量を増やすこと。ヤサイ、ニンニク、アブラ、カラメ(スープの濃さ)をマシまたはマシマシと伝えることで調整できる。調整のタイミングは店員の「ニンニク入れますか?」という合図で、このときに「ヤサイマシマシニンニクアブラ」などと伝えることによってトッピングの調整を行う。

*3:ラーメンイエロー:新潟発祥の二郎系インスパイア。新潟大学前駅から徒歩で5分ぐらいの距離にあり大学生が多い立地にある。二郎系インスパイアでありながら東京の秋葉原新宿御苑にも店舗があったりする。

*4:ギルティ:英語で罪を意味する。二郎界隈においてはお店や客に対して迷惑な行為を行うものをギルティと称して処罰する。

*5:映え:写真に対して魅力を求めること。写真投稿型SNSInstagram」の流行により映えを求める人が増え、インスタ映えと言う言葉が生まれるまでに。

人生を変えたジャンルpart7:7つの大罪編

part7

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 人生を変えたジャンルpart7

今回のテーマは「7つの大罪

とは言っても漫画の話をするわけではなく(ちょっとはするが)

キリスト教7つの大罪と私と7つの大罪をモチーフにした作品との出会い、

そして、piraの呼吸の話をしたいと思う。

7つの大罪とは

まず、7つの大罪とはキリスト教において罪の源として言及された人間の7つの想念である。

その7つというのが

・傲慢

・強欲

・嫉妬

・憤怒

・色欲

・暴食

・怠惰 である。

この7つの大罪の始まりは、4世紀にエジプトのエヴァグリオス・ポンティコスの著作『修行論』にて8つの想念として「貪食」、「淫蕩」、「金銭欲(強欲)」、「悲嘆」、「怒り」、「怠惰(アケーディア)」、「虚栄心(自惚れ)」、「傲慢」が紹介されたのがきっかけである。

それが6世紀後半になり、グレゴリウス1世によって「7つの主要な悪徳」として今の7つの大罪のもとに近い形となる。

そして現在ではこの7つの大罪は、同名の漫画を始め、あらゆる作品でモチーフとして扱われることになる。

次項からは私と関りのある7つの大罪をモチーフとした作品について紹介していくことにする。

私と7つの大罪の関わり

私にとって7つの大罪をモチーフとした作品として最初に触れたものはおそらく「鋼の錬金術師*1だったと思われる。

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本作にはホムンクルスと呼ばれる人造人間が登場するのだが、そのホムンクルスの名前の基となったのがこの7つの大罪だった。

ホムンクルスはどれも特徴的なキャラクターで

ラスト(色欲)に対して常に食べていいか尋ねるグラトニー(暴食)や

様々なものに変身できるエンヴィー(嫉妬)なんかが結構好きだったりする。(特にエンヴィーの最期は印象的だった。)

あとはブライド(傲慢)やラース(憤怒)の正体など……(これ以上はネタバレになるので言わないでおく。)

とにかく、ハガレンは印象的なシーンが多いので7つの大罪モチーフの作品として是非とも読んでみて欲しい。

憤怒の解放

次に私の中で7つの大罪モチーフとして印象に残っているのがPSPにて発売されたFF7*2の外伝作品「クライシスコア*3である。

https://psneolog.com/wp-content/uploads/2017/05/CCFF7.jpg

 本作に登場するボスが使用する技が7つの大罪をモチーフにしたものだった。

・傲慢なる翼

・嫉妬する雷

・憤怒の解放

・怠惰なる怒り

・貪欲なる突進

・暴食の結末

・色欲の守り という技を使用してくるのだが、

特に「憤怒の解放」が回避できない上にかなり強い技だったことが印象に残っている。

PSPで発売された古いゲームではあるが、クライシスコアFF7のリメイクが最近発売されたことやFF7本編の前史という事もあって、今やっても十分に面白いゲームだと私は思う。

Lincle Kingdom

しかし、私にとって「7つの大罪と言えば?」と聞かれた時に思い浮かべるものというとハガレンクライシスコアではなかったりする。

というのもそんなに7つの大罪がモチーフという事を意識して考えてはいなかったからである。

そんな私にとって、「7つの大罪と言えば?」と聞かれた時に真っ先に思い浮かべるのが「Lincle Kingdom」である。

Lincle KingdomはbeamaniaⅡDXの19作目Lincleにて行われたイベントで、7つの大罪をモチーフとした楽曲が追加された。

そして私はこの時に7つの大罪を知った。

強欲をテーマとした「The Sampling Paradice」はそのコピペも話題になったし(ニコニコには歌詞付きの動画がある。)

 

傲慢をテーマとした「Todestrieb」はそのムービーに登場するキャラクター「Rche」の性別が話題になったり(今でも性別が分からない。)、「傲慢ちゃんの穴を白くしたい」*4と言う音ゲーマーが現れたり、

「色欲H*5したい」と言ったりする音ゲーマーもいた。

私が好きな大罪曲は(にわかって言われるかもしれないが)「強欲」だったりする。(マモニスのおっさんも好きだし、コピペも好き。)

あとは段位認定で暴食をテーマとした「聖人の塔」をやった。それぐらいには大罪曲に疎かったりする。申し訳が無い。

さて、このLincle Kingdomというイベント。当時私はⅡDXをプレイしていなかったのだが、jubeatを遊び始めた私にとって何かと騒がせたイベントであった。

というのもこのLincle Kingdom。jubeatとの連動楽曲「WONDER WALKER」の解禁条件として使用されたのだが、その条件というのが当時の音ゲーマーには厳しかった。

それというのが「Lincle Kingdomにおける最終楽曲「天空の夜明け」のANOTHERをフルコンボ」というものだった。

この過酷な条件に多くの音ゲーマーは「無理なのでは?」と思われていたが、2011年の11月21日にDOLCE.氏*6が初の条件達成者となり、そこからWONDER WALKERは伝導システム*7によってさまざまな人の手に渡った。

そして私はそこからDOLCE.の名前を知り、今では定期配信などを見たりしている。

七つの大罪アニメ放映

 それからおよそ3年後の2014年10月。

ここで「七つの大罪*8のアニメの放送が開始される。

https://image.video.dmkt-sp.jp/basic/img/title/10010444_h_pc_l.jpg

 この七つの大罪が放送されていた時間というのが日曜の夕方5時という時間帯もあって、その時間のTLというのは多くのオタクが実況していてその波に飲まれないようにと私も七つの大罪を見ていた。

 とはいっても自分は七つの大罪に関してはアニメ1期を1クールだけみていただけの知識しかないので、そんなに七つの大罪には詳しくなかったりする。(一応キャラクターは知っていて主人公が憤怒の罪で、嫉妬の罪が巨人で、怠惰の罪が子どもみたいな印象)

最近漫画の連載が終わったみたいなので、機会があったら読んでみようかなあとは思う。

piraの呼吸

 と、先ほどまでは7つの大罪モチーフについて多くを紹介してきた。

ではここで、今回のテーマとして7つの大罪を取り上げるにあたった理由を上げようと思う。

それは、「piraの呼吸について」である。

というのも最近鬼滅の刃*9にはまっており、全集中・piraの呼吸 ニノ型「憤怒」*10などと遊び半分でいう事が多いからである。

私も25という年齢なのでこういった言動はなるべく控えるべきだとは思うのだけれど、

前回紹介した本好きの下剋上鬼滅の刃にはまっていた私は全集中・piraの呼吸ニノ型「威圧」と言ったりして相手を威圧してみたりしていた。

そんなある日私はふと思った「ニノ型があるのならば壱ノ型もあるのでは?」と。

というのもこのニノ型。実は私が好きなFEのニノと掛け合わせて生まれたものであり(なので弐ノ型ではない。)

最初はオタクがよく言う〇ノ呼吸〇ノ型という遊び半分のつもりで発していた。

しかし、壱ノ型を考えるにあたって「威圧ってのも技としてどうなんだろうか?」と思い、「マインの威圧って憤怒に近い感情だよな?じゃあそこから七つの大罪をモチーフにしようか。」

ということで七つの大罪をモチーフにしてpiraの呼吸は生まれることになった。

 とりあえず私の中では壱ノ型は強欲、ニノ型は憤怒、参ノ型は色欲……とじっくり考えてみた。(これ以上は恥ずかしいので言わない。気になったらTwitterで訊こう。)

今でも時々piraの呼吸と称して七つの大罪を呟くことがあるが、なるべくはやめたいところではある。(ただ、全集中することは良い事だと思っている。)

おわりに

ということで今回は七つの大罪をテーマに紹介してきたがいかがだっただろうか?

今までの人生を変えたジャンルとはちょっと趣向を変えたような内容になったと思う。

これからも七つの大罪をモチーフにした作品は出てくると思われる。

その時に七つの大罪をモチーフにした様々な作品を思い浮かべる機会があったら良いと思う。

付録

 

今回七つの大罪編を書くにあたってTwitterにてこんな投稿を行った。

それには色々な回答が来ていた。

代表的なものとして今回紹介したハガレン弐寺があったり、

真・女神転生ifといったゲーム、

なかにはブラットピット主演の映画「セブン」といった幅広い回答を得ることができた。

改めて協力してくれた方々には感謝申し上げたい。

 

 

*1:鋼の錬金術師:2001年から2010年まで月刊少年ガンガンにて連載された漫画。錬金術における禁忌「人体錬成」を行い、左脚と右腕を失った兄エドワード・エルリックと鎧の弟アルフォンス・エルリックは元の身体を取り戻すために旅に出る。

*2:FF7:1997年にPSにて発売された「ファイナルファンタジーシリーズ」の7作目。PS初となるFFシリーズ本編で、PSの売上に大きく貢献した。クラウドセフィロスといったキャラクターやストーリー、世界設定はシリーズでも特に人気が高く、4月10日にはリメイクとなる「ファイナルファンタジー7 リメイク」がPS4にて発売された。

*3:クライシスコア:2007年にPSPにて発売されたFF7の外伝作品。本作はFF7本編の前史が描かれ、主人公クラウドの親友であるザックスの物語が描かれる。

*4:穴を白くする:譜面難易度「ANOTHER」(通称穴)にハードランプ(そのランプの色が白)を付けること

*5:色欲H:色欲をテーマとした「Scharfrichter」のHYPERのこと

*6:DOLCE:beatmaniaⅡDXのプレイヤー。トップランカーとしてKONAMI公式の大会でも数多くの優勝実績を持つ。2017年にコナミの専属プロゲーマーとして契約。

*7:伝導システム:jubeat copiousにて登場したシステム。楽曲解禁者と一緒に楽曲をプレイすることでその楽曲を解禁することができた。

*8:七つの大罪(漫画):2012年から「週刊少年マガジン」にて連載された漫画。リオネス王国の救国の助命を乞う第三王女エリザベスは憤怒の罪メリオダスと共に伝説の騎士団「七つの大罪」を探す旅に出る。2020年3月に連載が終了。

*9:鬼滅の刃:2016年から「週刊少年ジャンプ」にて連載が開始された漫画。主人公の竈門炭治郎は家族を鬼によって殺され、唯一生き残ったが鬼と化した妹禰豆子を人間に戻すため鬼殺隊として鬼と戦っていく。2019年にはアニメ化され、今なお根強い人気を誇る作品となっている。

*10:全集中・〇の呼吸〇ノ型:漫画「鬼滅の刃」の登場するキャラクターが使用する必殺技的なもの

人生を変えたジャンルpart6:本好きの下剋上編

part6。

前回↓

 

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人生を変えたジャンルpart6。

今回のテーマは「本好きの下剋上

香月美夜作の小説家になろう*1の本を題材とした異世界転生モノだ。

異世界転生というジャンル自体は好き嫌いが分かれがちなジャンルで、(その理由は後述する。)私自身もあまりこのジャンルの作品には興味を示さなかったが、アニメが放送されてからどっぷりはまってしまった。

あらすじ

本が大好きな大学生本須麗乃は図書館司書としての就職が決まったある日、地震によって本に埋もれながら亡くなってしまう。

「来世でももっと本が読めますように。」そう願いながら麗乃は町娘マインとして異世界に転生する。

しかし、マインとして転生した世界は識字率が極端に低く、本はあっても貴族などといった上流階級の人達にしか読むことができない世界だった。

本が手に入らないことを嘆くマインは、本を読むためにあることを思いつく。

それは「本が無ければ作ればいい」ということだった。

異世界転生というジャンルについて

いつものようにジャンルとの出会いについて語ろうと思うが、

まずはじめに異世界転生というジャンルについて簡単に説明しようと思う。

異世界転生とは、平凡な日常を送っていた主人公がある日不慮の事故にあい(トラックにひかれるパターンが多い。)、別の世界へ飛ばされ(中世ファンタジー風の世界観であることが多い。)そこで冒険したり、仲間を増やしたりしながら充実した生活を送るというジャンルが多い。(最近のアニメをあまり見ないので実際その辺詳しくないのでよく分からないが。)

そしてこの異世界転生というジャンル。好き嫌いが分かれるジャンルとして有名である。

その理由として代表的なのが「主人公のチート能力

異世界転生というジャンルの多くは不慮の事故で亡くなったという罪滅ぼしにと主人公に対し来世で生きやすくするために何らかのチート能力を与えられるパターンが多い。

そのチート能力というのが作品によっては少々やりすぎなところもある。

というのも主人公がチート能力のせいで、異世界で暮らす住民以上に強くなりすぎて無双してしまうパターンが多い。

それ故に見ていて「またこのパターンか」って思う事もあるし「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」という印象を与えてしまう。

実際、私がかつてブログにて紹介した異世界スマホこと「異世界はスマートフォンとともに。」なんかはスマホ依存症の主人公がスマホよりもチート能力に頼りがちになってしまい、「スマホいらなくね?」って思ったぐらいでもある。

また、異世界では現実世界での常識に対してしばしばギャップが生じることがある。

ある作品では木の上に腰かけただけで「何やってるの?」と尋ねるキャラクターに対して主人公が「何って、腰をかけただけなのだが?」と返し、それに対して「すごい!よくこんなこと思いつくね!」みたいな展開があるらしい。(あくまでらしいなので詳しくは知らないが)

そして異世界とのギャップを感じる度に「また俺なんかやっちゃいました?」と主人公が思うパターンが多い。

そして、なろう作品は誰でも小説を投稿できることから表現技法がやや低俗的な印象があり、しばしばネタにされる。

代表的なものをあげるとするならば主人公が「黙れ」と一言発しシュールな絵面に合わせてドン!という効果音が印象的な「物理さんで無双してたらモテモテになりました」(コミカライズではあるが。)

剣が交わるバトルシーンを「キンキンキンキン!」という独特な効果音で表現する「無職の英雄」などなど……

こういった例もあってかなろう作品や異世界転生はどうしても好き嫌いが分かれがちなジャンルになってしまう。(実際なろう作品エアプなので変に多くは語らないが。)

本好きの下剋上との出会い

 異世界転生について色々言うのはこの辺にして、ここからはいつものように本好きの下剋上との出会いについて語っていく。

 私が本好きの下剋上と出会ったのは2019年の10月である。

天皇の即位に伴って突然できた中日を挟んだ4連休によって私は東京へと行くことに決めた。

この旅行では池袋にある「ポケモンセンターメガトウキョー」*2を訪れることを目的としていて、それから空いた時間で秋葉原へと向かおうと考えていた。

そしてメガトウキョーへ行くついでに訪れたのが秋葉原末広町近くにあるシャッツキステである。

www.schatz-kiste.net

 Webサイトを見てもらうと分かる通り、秋葉原にある所謂「メイド喫茶*3としての店舗形態での営業を行っているこのお店だが、

私設図書館と銘打っているだけあり店内にはメイドさんが持ち寄った本が置いてあり、自由に読むことができる。(漫画やライトノベルなどといったものから設定資料集などその幅は広い。)

また、店内はかなり静かで、(メイド喫茶という形態ではあるが)喫茶店のような落ち着いた雰囲気があるお店なので興味があったら一度行ってみるといいだろう。(もちろんメイドさんも可愛い。)

そんなシャッツキステさんが11月に本好きの下剋上とコラボをすることになって、

その当時は「なんかよく分からんアニメとコラボするんだ。」と思っていた。

しかし、シャッツキステを訪れた方のツイートを見た際、私は本好きの下剋上のあらすじに興味を惹かれた。

そこからNetflixでアニメの1期を全部見てどはまりしたというわけだ。

なぜ本好きの下剋上にハマったのか。

そんな本好きの下剋上異世界転生に対するイメージを大きく払拭した作品だった。

はまった理由として「文明の利器のすごさを改めて実感させられる内容」であることだ。

 物語の大まかな流れとしては本を作ることをメインに話が進むわけなのだが、

本が庶民の手に届かない世界という事もあり印刷技術とかは存在しないわけで、

どうするかというと紙の原料を作るところから話が始まる。

例えるならばラーメンを作ると言われて「作るってどこから?小麦から?」というレベルの事から始まる。

そんなわけで本を作るための紙となる原料を求めるわけなのだが、とにかく色々試す。

 植物からパピルス*4を作ってみたり

 粘土から粘土板を作ってみたり

木から木簡*5を作ってみたり……

ありとあらゆる文明の利器を活かして本を作るための材料を得ようとする。

それを見るだけでも改めて「本が作るということが大変な作業」であるという事が分かる。

今でこそ書籍と言った紙媒体というのは電子化が進んでいたりして、誰でも手軽に読める環境ではあるが、

それも印刷技術の発展や情報通信技術の進歩の賜物であり、一から紙を作り、本を作るとなると改めて「文明の力ってすごい」と思い知らされる。

そして、もう一つのポイントとして「本から得た知識量がすごい」ということ。

マインの前世である本須麗乃は本が大好きというだけあり色々な知識を持っている。

心理学、宗教、歴史、地理、教育学、民俗学、数学、物理、地学、化学、生物学、芸術、体育、言語、物語……(本文より引用)

 それもあって、本作りにおいては前世の知識からあらゆる文明の利器を利用することになる。

チート能力で無双する作品とは異なり、この作品は前世の知識を引き継ぐという形でやや無双気味になりがちだったりするが、チート能力が何の努力も無く得られていることを考えると、この前世で得た知識というのは本須麗乃としての努力がマインが本を作るための大きな力となっており、(チート能力で)ただ無双するだけの作品より受け入れることができた。(ただ、二部以降の展開はだんだんなろう作品っぽくなるらしいが。)

本好きの下剋上異世界イクラ

そんな本好きの下剋上を一言で表すとすれば、ずばり「異世界イクラ」である。

https://lh3.googleusercontent.com/yAtZnNL-9Eb5VYSsCaOC7KAsOVIJcY8mpKa0MoF-0HCL6b0OrFcBizURHywpuip-D6Y

Minecraftといえばブロックを積んだり、壊したり、集めたブロックでアイテムを生成したり……

何もないところからものを作って開拓する。その面白さがマイクラの魅力だ。(私自身が最近香川県の条例*6を遵守したうえでマイクラをやっているからそう思ってしまうというのもあるが。)

この本好きの下剋上もマインが本を作るだけでなく、色々なものを作っては下剋上をしていく。

そこにものを作るということの楽しさを感じ取れる作品だと思う。

異世界で何もないところから本を作り、そしてマイン自身もどんどん成長していく。

そんな姿に私は「異世界転生というジャンルは中世ファンタジーの世界観で剣と魔法で戦うだけではない。」というイメージを変えてくれた。

そんな本好きの下剋上は4月4日よりアニメ2期が放送中。Netflixでは今日からアニメ2期の配信が開始される。暇があったら是非1期から見よう。

 

原作↓

本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ https://ncode.syosetu.com/n4830bu/ #narou #narouN4830BU

 

付録

 本記事を書く前に異世界転生に関する調査を行った。

好き嫌いが多いと言われがちなジャンルだが、意外にも好きな人が多いという結果になった。

私自身最近のアニメにそこまで詳しくないので異世界転生に対してマイナスなイメージを持っていたというのもあると思うのだが、びっくりしている。

 

*1:小説家になろう:小説投稿サイト。本好きの下剋上のように本サイトから書籍化やアニメ化した作品が多い。代表的な作品として「Re:ゼロから始める異世界生活」や「君の膵臓を食べたい」などがあげられる。

*2:ポケモンセンターポケットモンスターシリーズに登場する同施設を題材とした、ポケモンの関連商品を販売するオフィシャルショップ。ポケモンセンターメガトウキョーはポケモンセンターの中でも最大規模の広さを誇る。

*3:メイド喫茶:店員がメイドのコスチュームを着て営業を行う喫茶店。お客様はメイドに対するご主人様またはお嬢様という設定で店内を過ごす。日本の萌え文化の一つとして象徴的であり、海外からの来客も多い。

*4:パピルス紙:古代エジプトで使用された紙。制作にはかなりの人手と日数を要した。

*5:木簡:中国や日本で使われた短冊状の木の板。

*6:香川県の条例:香川県が4月1日に制定した子どものネット・ゲーム利用を制限する「ネット・ゲーム依存症対策条例案」のこと。子どものネット・ゲーム依存を防ぐため、利用時間を平日60分、休日90分に制限することを定めている。

人生を変えたジャンルpart5:ハースストーン編

part5。

前回↓

 

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 part4以降なぜか続くことになってしまった(人生を変えたわけでは無いのに)好きなものを紹介するこのコーナー。

今回のテーマは「ハースストーン」

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/pt/8/8d/HearthStone_logo_2016.png

Blizzard Entertainment*1がリリースしているオンラインカードゲームだ。

オンラインカードゲームとはPCやスマートフォンを利用するトレーディングカードゲームTCG)のこと。

紙のTCGとの違いはデッキ*2を持ち歩く必要がないことと、いつでもどこでも相手と対戦を行うことができることが魅力だ。

近年「e-Sports*3と称して、デジタルゲームの競技性が人気を集めているが、このハースストーンも大規模な世界大会が行われる程の高い競技性を持つゲームである。

私はこのゲームを4年程前から本格的に始めており、最高ランクであるレジェンドに到達するほどの腕前を持っていたりする。(最近はランク3止まりであることが多いが)

今回は、改めてハースストーンとの出会いや思い出を語っていきたい。

ハースストーンとの出会い

私がハースストーンと初めて出会ったのは5年前の10月の事である。

Twitterのフォロワーさんの多くがハースストーンというゲームが日本語化されたので遊んでみたという人が多く、デジタルのカードゲームということでカードゲームに興味があった自分もやってみようかなあと思った次第であったりする。

その当時はデジタルカードゲームというのは、デジタルゲームのジャンルとしては真新しいジャンルで(それ以前にPC版のMTGである「マジックオンライン」とか遊戯王オンラインやADS(非公式であるが)なんかがあったりしたけど、いずれも紙のTCGが基だったりするので、真新しいと言えるだろう)、私はふとあるゲームの事を頭に浮かべながら興味を持った。

そのゲームというのがFE編の時に紹介したモンスタードラゴンである。(FE編を参照)

 

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 デジタルのカードゲームと聞いて私は「これモンスタードラゴンや!(SRPG要素は無いけど)絶対やる!」と思い、私の大好きなFEのキャラであるニノを名乗り、始めることにした。

しかし、その当時はカードゲームは弱く、無課金でちょっと遊ぶかぐらいに考えていてランク戦とかは一切やらず適当にデッキを組んで遊んでいたりした。

私がハースストーンを本格的にやり始めたのはそれから半年後の事であった。

シャドウバースの登場

 2016年の6月。Cygamesよりあるゲームが登場することになる。

それが「シャドウバース」

https://www.r-ac.jp/information/images/shadowverseB.jpg

ハースストーンと同じデジタルカードゲームで、日本向けにアニメ風のイラストや豪華声優を多用し、リリース直後の大学時代に学内で遊んでいる人を見ない日は無いというぐらい人気を集めていた。

私も一時期はシャドウバースを始めようかな~と思ったりもしたのだが、その当時はやめていた。

というのも当時自分は大学内でも浮いている存在であり、音ゲーの話をしては段位差別されたり、ボドゲサークル内でも孤立するぐらいの人間だったのである。

そして何より、シャドウバースをプレイしている層はイキリオタクが多いと思っており、カードゲームに関してはクソ雑魚であった当時の私にとって敷居が高い存在に感じていた。

しかし私はシャドバをやりたいと思いつつ、雑魚だからどうしようと思って考えたのが、「ハースストーンでカードゲームの練習をしよう」ということだった。

そしてその時にランク5*4に行くことを目標にし、ハースストーンを本格的に始めた。

その当時というのが旧神のささやきが出てしばらく経ったころということもあり、初めはクトゥーン*5を軸としたデッキを使うことにした。

https://cdn.wiki.denfaminicogamer.jp/files/attachment/000/148/889/ref_upload.png

 そして私が最初に作ったデッキは「クトゥーンプリースト」だった。

当時の環境ではプリーストは弱いクラスと言われていたのだが、私がプリーストを選んだ理由として、日本語化されて遊んでいた頃にプリーストが強かったという印象を持っていたからである。(ノースシャイアの聖職者*6や聖なる勇者*7による回復シナジーで戦うのが強いと思った。)

しかもあの当時はTier表*8とか見たりせず、環境についてろくに調べていなかったので、

低資産でも楽しく遊べたクトゥーンデッキは無課金時代の主軸となっていった。

 俺が指揮を執る!

 おそらく私が環境デッキというものを握り始めたのは「仁義なきガジェッツァン」辺りからだったと思われる。

この拡張にて、1年近くにわたってスタンダード環境の指揮を執ったあるカードが登場する。

それが「海賊パッチーズ」*9

https://cdn.wiki.denfaminicogamer.jp/files/attachment/000/202/440/ref_upload.png

とにかく海賊ウォリアーが強い言われてて、だったら自分も使おうかなと思い、使うことにした。

そしてトンネル・トログやブラン・ブロンズビアードを手に入れるために探検同盟を進めたりして環境デッキを握り始めるようになっていった。

そして3月。ここで初めてランク5に到達する。

その時の喜びはこの上なく、自分はようやく雑魚ではなくなったということに感激していた。

それから私はシャドウバースをちょっとだけ始めた。(この頃と言うと「神々の騒乱」~悪評高い「ワンダーランドドリームズ」辺りだと思う。)

マンモス年~ハースがまだ楽しかった頃~

そして年度が変わり、マンモス年が始まる。

あの当時のハースは今でも楽しかったと感じている。

ベンブロードがラップを上げたり、ある配信者の影響からフリースタイルダンジョン(もちろんそれ以前からはまっていたが)を見たり、NCSを聴き始めたりハースから広がった世界というものもあった。

あとはウンゴロ環境はウォーロックを除いてほとんどのデッキが環境にいたことや、じゃんけんのような3すくみでメタがグルグル回って読みづらかったのも良かった。(これを批判する人も中にはいたが)

しかし、生活面はどうだったかと言われると生活が破綻するほどハースにのめり込んでいたのは言うまでもない。

というのもあの当時は仕事をしながら「凍てつく玉座の騎士団」の発表を心待ちにしており、ハースの情報を今か今かと待っていたりした。(初公開された日は会社の同僚と飯を食いながらスマホで情報漁っていたのを覚えている。それぐらいにはハースに生活が侵蝕されていた。)

まあその結果会社をクビになった。(発達障害の虚偽申告が理由ではあるが、ゲームで生活に支障が出たのも否定はできない。)

それからドルイド1強の時代がやってくるのだけれど、1か月近くはやっておらず

練気のナーフが来るまではやっていなかった。

正直あの当時は「仕事が見つかるまではハースをやめようかな」ということを考えてはいたのだけれど、シャーマンの呪術やウォリアーの烈火の戦斧といった基本カードが色々ナーフされて結構驚き、戻ってきてしまったのである。

 ワタリガラス年~そしてレジェンド到達へ~

そしてワタリガラス年が始まるのだが、ワタリガラス年の年度初めは生活面で大変な時期だったこともあり、遊んではいなかった。

この年のスタンダード環境といったら何と言っても「奇数」と「偶数」だろう。

https://cdn.wiki.denfaminicogamer.jp/files/attachment/000/278/847/full_upload.png

https://cdn.wiki.denfaminicogamer.jp/files/attachment/000/278/846/full_upload.png

妖の森ウィッチウッドにて追加された「月を喰らうものバク」と「ゲン・グレイメイン」は1年間環境を支配し続けた。

開発者としてはこれらのデッキに関しては以前より存在したハイランダーデッキ*10のようなものを想定しており、「奇数デッキ」「偶数デッキ」「それ以外のデッキ」というデッキの多様性を想定していた。

しかし、奇数偶数は想定以上に強かった。

それと同時に奇数偶数デッキはハイランダー以上にデッキ構築の幅を狭めてしまう弊害があり、ウィッチウッド以降のカードを軸としたデッキがその当時なかなか使われないという結果を招いてしまった。(ドラゴン年になり流行り始めた「メカハンター」なんかがその例だろう。)

その結果、わずか1年という異例の速さでスタンダード環境から離れることになった。

さて、その当時の私は主に奇数パラディンを使用していた。

パラディンは奇数偶数ともに動員やレベルアップ等キーカードがナーフされ続けたが、その強さは衰えなかった。

そしてスタン落ちまであとわずかの3月末、私は初めてレジェンドに到達する。

本当に嬉しかったし、「俺はレジェンドだぞ!」とついイキってしまうぐらいには興奮していた。

ドラゴン年~環境のインフレ化~

「俺はレジェンドだぞ!」とイキりながら迎えたドラゴン年。

この辺りでハースに対するモチベーションはやや燃え尽きた状態になっていた。

その理由としてレジェンドに到達したことによる喪失感があったことが強い。

しばらく目標が無い状態でハースをやっていたこともあり、どうしようかを考えていたところ「目標は無くても楽しめればいい」と考えるようになり、そこまでランクに拘りを見せなくなっていったと思う。(とはいえ毎月ランク5は目指すけど)

あとこの年と言うと環境のインフレと、開発陣に対するネガティブなコメントが増えてきたことが印象深い。

マンモス年のカードがスタンダードから無くなったこともあり、環境はやや落ち着くと思われたのだが、それ以上に強いカードが増えてきたこと。

ラクロンドシャーマンが開発時に強いと分かっていながらあのカードパワーで出されたことなどは疑問に思えた。

しかしそれで楽しくなかったかと言われたら私は楽しかったと思えた。

環境に関しては少々疑問に思う点もあったけれど、楽しくないと思ったら離れようとは思ったけど、ハース以外にやるものが無かったのもあって逃げなかった。

その一方、ネガティブなコメントを見る度にイライラしたことはあった。

「お前まだそんなクソゲーやってるの?」みたいな目で見られているような気がして辛かった。

正直アヤラ構文*11とか初めは面白がっていたが、見る度に呆れた表情をしていた。

そしてフェニックス年

youtu.be

そして今年はフェニックス年がやってくる。

本発表以前に関係者を集めたハースストーンサミットが開かれ、そこでの発表から

「ハースストーン2.0」と言われた新年度の発表は期待が高まる内容だったと言える。

何と言っても新クラス「デーモンハンター」の追加は予想できなかった。

栄誉の殿堂に関しては予想通りというか納得できる内容だったが、

プリーストが大きく変更されるのには衝撃を受けた。

また、ビギナー用のランクをクリアすれば、競技用デッキが無料配布されるという新規層や復帰層に嬉しい特典もあるということなので、興味があったらハースストーンの世界に触れてみて欲しい。

以上でハースストーン編は終わりとなる。酒場の親父の声が聞こえてきそうだ。

 

*1:Blizzard Entertainment:1991年に創業したアメリカのゲーム会社。Hearthstoneの世界観の基となったWarcraftシリーズをはじめ、ハックアンドスラッシュゲームのDiabloFPSゲームOverWatch等世界的人気を誇る作品が多い。

*2:デッキ:カードゲームにおける1セットの組のこと

*3:e-Sportsデジタルゲームを野球やサッカー等のスポーツとして捉える名称。ハースストーンのようなデジタルカードゲームから、一人称視点で銃撃戦を行うFPS、チームで協力して相手の陣地を落とすMOBAなどが人気を集めている。

*4:当時のランクではランク5に到達することが脱初心者のラインと言われた。

*5:クトゥーン:「旧神のささやき」の目玉カード。最高レアリティであるレジェンドカードであるこのカードは、当時ハースストーンをプレイしているすべてのプレイヤーに対して配布された。

*6:ノースシャイアの聖職者:プリーストの基本カード。惜しまれながら栄誉の殿堂入りを果たす。

https://cdn.wiki.denfaminicogamer.jp/files/attachment/000/140/312/ref_upload.png

*7:聖なる勇者:グランドトーナメントにて登場したプリーストのカード。はーい、この指何本に見えますかー?

https://cdn.wiki.denfaminicogamer.jp/files/attachment/000/140/338/full_upload.png

*8:Tier表:ゲームにおけるキャラクターの強さを表す表

*9:海賊パッチーズ:当時のアグロデッキにはほとんどの割合で海賊パッチーズとそれを呼ぶための海賊がセットで入っていた。次期拡張である「大魔境ウンゴロ」にて「海賊を喰う蟹」こと「ゴラッカ・クローラー」が登場するのだが、突撃が消える2018年2月頃までその勢いは衰えなかった。

*10:ハイランダーデッキ:デッキに重複するカードが存在しないデッキの事。

*11:アヤラ構文:ハースストーンのゲームデザイナーを務めるDean Ayala氏がネット上でのプレイヤーとのやり取りにおいて発言したもの。「強すぎるって悪いデザインかな?」や「どうしたらハースストーンに戻ってきてくれる?」なんかが有名

人生を変えたジャンルpart4:読書編

part4です

前回↓

 

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 はじめに

私がはまっている沼を紹介するコーナー。人生を変えたジャンル。

第4回となる今回は何度か人生を変えたと公言する「森博嗣」を紹介しようと思ったのだが。

実は森博嗣については何度かブログで紹介していたりする。

 

pira365.hatenablog.com

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そういったことも踏まえ今回part4を書くにあたって、改めて森博嗣を紹介するよりかは読書というジャンルに幅を広げて書いた方がいいと思い、今回読書編として書いていくことにする。

 

https://3.bp.blogspot.com/-HLe8mKu9lCs/Ugsu_AAFifI/AAAAAAAAXNI/-yW12EVgQ5s/s800/book_yoko.png

私と森博嗣

とはいっても森博嗣については少しだけ解説をしたいと思い、まずは森博嗣について語る。(私が森博嗣を読み始めたきっかけについては前述のブログを参考にしていただきたい。)

森博嗣は1957年生まれの小説家にして元名古屋大学助教授。小説のジャンルとしては主にミステリィやSFが多く、彼の作品は理系ミステリィの金字塔と呼ばれることも多い。

森博嗣氏の本は2018年頃から読み始めていて

すべてがFになる」からはじまるS&Mシリーズ

映画化もされたスカイ・クロラシリーズ

黒猫の三角」からはじまるVシリーズ(最近全部読んだ)を読んでいる。

小説だけを読んでいるのかと言われると実はそうではなく、

新書に関しては「孤独の価値」「読書の価値」「集中力はいらない」(集中力はいらないに関してはブログで紹介した。)を読んでいる。

とまあこう書くと森博嗣しか読んでいないと思われがちだが、

本に関しては小説から新書、実用書、ビジネス書、自己啓発本などなど幅広く読んでいる。

私の読書歴

それでは、ここからは私の読書歴について語っていく。

私が人生で読書をしていた時期というとおそらく中学生ぐらいが始まりだったと思う。

その頃は朝読書の習慣があったことやライトノベル*1にはまっていたこともあって沢山読んでいた。(沢山読んでいた事もあって、葛飾北斎の赤富士が書かれたブックカバーを貰ったこともあった。今は無いが。)

その当時自分がはまっていたものと言うと海堂尊の「チーム・バチスタシリーズ」*2ライトノベルとして代表的な「涼宮ハルヒの憂鬱*3なんかを朝の読書時間に読んでいた。

特にライトノベルをよく読んでいたイメージがあって、モンスターハンター*4のノベライズとか読んでいたのを覚えている。(氷上慧一作の)

あと中学時代にはまっていたのが、イミダス現代用語の基礎知識

中学時代は辞書をよく読んでおり、広辞苑でえっちなワードを調べたりするぐらいには辞書をよく読んでいたイメージがある。

 現代用語を辞書としてまとめたこれらの本は、辞書にはまっていた私にとってポップカルチャーや社会情勢を振り返るのに役に立った。

自己啓発本との出会い

 しかし、高校に入るにつれて読書をする時間というのは無くなっていった。

学校の図書室とかに入ることはあっても、本を借りて読むことは無かった。

その頃の自分は毎日のように新聞を読んだり、何故か図書館に置いてあった漫画をよく読むようになった。(特に読んでたのが「花もて語れ」*5と「銀の匙*6

そして高校に入ってから人付き合いが上手くいかなかった私はここで初めて自己啓発本と出会う。

最初に出会ったのがD・カーネギーの「道は開ける」

父親に「これ読んでみたら?」みたいな感覚で渡されたその本は、

当時の私には読むのが非常に大変だった。(200ページぐらい読んで挫折した。)

それからしばらくは私は本を読まなくなった。

ゲームを断つ

 それから高校大学と進むにつれて本を読む機会は無くなり、ゲームをする時間が増えていった。

そしてゲームのやりすぎで生活に支障をきたして、会社をクビになったり就労移行支援に行きながらもゲームに一日を費やすぐらいにのめり込んだりととにかく生活に支障をきたすぐらいにはゲームにのめりこんでいた。

そんな様子を見て、このままでは生活が危ないと両親や支援員の方々から助言を頂き

・一般常識を身につける

・仕事に就く

・自律を目指す

この3つを目的として私はしばらくゲームとネットを断つことにした。

しかしいきなりゲームとネットを断つことに対して私は「暇になるのではないか?」という疑問が浮かんだ。

というのもクビになった1か月間くらい何もする気が起きなくて結局ネットを見る日々が多かったのだ。

その間に道は開けるとか自己啓発本を読んだりはしていたのだが無理やり読まされている感が強くて自分から読もうという意識が無くダラダラ読んでいた。

それくらい本を読むことに対しては抵抗があった。

そんな抵抗がありつつも私は親から樺沢紫苑の「絶対にミスしない人の脳の習慣」というものを読んでみることにした。

しかし読んでみると結構すらすら読めた。

印象に残ったこと、要点をまとめる

それからはとにかく実用書を中心に読み始めて、印象に残ったことはメモをするようにした。

あの当時の自分に必要なことは本から得た情報を実践すること。そう思ったのである。

そして本から情報を得ることによって知識が広がり、論理的思考力がだんだん身についていくことを実感した。

伝えたいことを整理する力が昔に比べて身につき、建設的に物事を考えることができるようになった。

これは日頃から週刊でブログを書いている事にも影響しているのかもしれないが、本を読んでからだんだん論理的に物事を考える力が付いたと思う。

そしてこれが私の大きな強みになっていると感じてはいる。(とはいっても拙い文章になってしまうことはあるが。)

現在

今では森博嗣を始め小説を読む機会が多く、実用書よりかは小説の比率が多いと感じている。

実際読みたい本が多く時間が無かったりしており実用書を読む機会というのは少なくなってきている。

さいごに

若者の読書離れが叫ばれるこの世の中ではあるが、読書は思考力が身につく趣味だと思う。

いきなり難しい本から入るよりまずは200ページぐらいの軽い小説から入るのがいい。

あとは興味を持ったジャンルについて書かれた本を読み始めてみるのもいい。(ゲームが好きならば、プロゲーマーのウメハラ*7氏が書いた新書とかときど*8氏が書いたものとかを読んでみたり)

 そこで本を読む力を身につけてから自己啓発本やビジネス書などといったレベルが高いものを読んでいくのがいいだろう。

そしてそれらの書から人生を変えるヒントを得て自分を成長させていくことが大事だと私は考える。

なので簡単なものでいいから本を読み始めてみよう。

次回以降について

以上で読書編は閉めさせていただく。

これにより、私がこの企画を始めた時に紹介したかった人生を変えたジャンルについてはすべて紹介した。

しかし、もう少しだけ続けようと思う。

この企画を始めてしばらくして私は「自分がハマっているもの(マニアックなもの)を人に薦めるのはなんて楽しいのだろう。」と感じることが多かった。

実際、「〇〇で人生が変わった」と語る人のジャンルに対する熱量というものはただものでは無く、

語らせたら私のように何時間も長々と早口で語り続ける人が沢山いる。

そういった人達の熱量に魅了され、「私もハマってみたい!」と感じる人が現れることを私は期待している。

そういうわけでもうしばらく続けていくのだが、これ以降に紹介するジャンルは人生が変わったというほどのものではないということをご了承願いたい。

あくまでも私が好きなものでややマニアックなものを紹介して沼にハメようというのがこの企画の趣旨だったりするので。

次回以降はまだ決まっていないが、コロナウイルスが終息しない限りこんな調子のブログが続くとは思う。

part5以降も期待して待っていて欲しい。

 

 

 

*1:ライトノベル:青少年を対象とした小説。ラノベ。挿絵が入っていたり、登場人物や世界設定が漫画にやや近いものが多い。

*2:チームバチスタ・シリーズ:「チームバチスタの栄光」から始まる海堂尊のミステリー小説の総称。架空の都市である桜宮市の「東城大学医学部付属病院」を舞台に不定愁訴外来の講師・田口公平と厚生労働省大臣官房秘書課付技官の役職に就く役人・白鳥圭輔が院内で起こる事件に立ち向かう。

*3:涼宮ハルヒの憂鬱:ただの人間に興味の無い女子高生涼宮ハルヒと普通の男子高校生キョンを取り巻く非日常SF小説ライトノベルと言ったらハルヒの名が上がるくらいラノベの中で知名度が高い。

*4:モンスターハンター:2004年よりカプコンから発売されているハンティングアクションゲーム。モンハン。複数人による協力プレイが人気を博した本作は、PSPで発売された「モンスターハンターポータブル」シリーズのヒットにより、PSPの看板タイトルとなる。

*5:花もて語れ:片山ユキヲによる名作文学の朗読をテーマとした漫画。

*6:銀の匙:「鋼の錬金術師」の作者として知られる荒川弘による農業高校を題材とした漫画。漫画家でありながら酪農家である自身の経験が多く反映された内容となっている。今年の2月に最終巻となる15巻が発売された。

*7:ウメハラ:日本のプロゲーマー。本名「梅原大吾」。ストリートファイターシリーズで実績を残しており、「世界で最も長く賞金を稼いでいるプロゲーマー」としてギネス認定されている。

*8:ときど:東大卒の日本のプロゲーマー。ウメハラ同様ストリートファイターシリーズを始めとする格闘ゲームで実績を残している。

人生を変えたジャンルpart3:フリースタイルダンジョン編

part3です。

part2↓

 

pira365.hatenablog.com

 ということで今回の人生を変えたジャンルの紹介は「フリースタイルダンジョン

「フリースタイルダンジョン」の画像検索結果

テレビ朝日にて放送中のZeebraがオーガナイザーを務めるヒップホップ番組だ。

2015年より放送が開始されたこの番組は2016年から開局したインターネットテレビ「AbemaTV」にてじわじわと人気を集め、

今や若者のヒップホップブームを作り出した一つの番組であると言える。

ちなみに、近年の若者のヒップホップブームを作った作品として「ヒプノシスマイク」を連想する人もいるだろう。

「ヒプノシスマイク」の画像検索結果

「声優×ラップ」をテーマにCDを始めとするメディアミックス展開が行われ、ヒップホップに馴染みが薄いオタク共を中心に人気を集めているという。(調べてみたら今年アニメ化するらしい。)

私はヒプノシスマイクについてはよく分からないのでここでは割愛する。(ジャイアン*1がめっちゃラップ上手いという事しか知らない。)

フリースタイルダンジョンとの出会い

それではここからは私とフリースタイルダンジョンの出会いについて語る。

 フリースタイルダンジョンという名前自体は2016年頃からTwitterのトレンドでよく目にすることがあり、

その度に私は「フリースタイルのダンジョン?フリースタイルということは自由ってこと?」というイメージを持っており入るたびに地形が変わる不思議のダンジョン*2のようなものというイメージを持っていた。

ところがフリースタイルダンジョンに関するツイートを見てみるとそんなイメージとは全く縁が離れたラップバトルを繰り広げているではないか。

それを見て「ラップがテーマの番組なんだ」と思い、不思議のダンジョン的なイメージを持っていた私の興味は離れるかと思ったら逆にはまってしまい、ゴールデンウィークのAbemaTVでの一挙放送でどっぷりはまってしまった。

というのも、私は前回紹介したbeatmaniaⅡDXを始めとする音楽ゲームの影響から、ハードコアテクノやヒップホップといった音楽ジャンル、そしてDJという職業やクラブと言ったものに対して興味を持っていたからだ。

そういったものに興味を持っていたこともあってフリースタイルダンジョンアンダーグラウンドな感じというものが大好きだった。

モンスターとラップバトルはまさに「言葉のプロレス」って感じがしたし、

ラップの興味の無かった私でさえモンスターのカリスマ性や初代ラスボス般若の威圧感には圧倒された。

 特に好きな試合をあげるとするならば「DOTAMAvsACE」とか「CHICO CARLITOvsR-指定」とか「焚巻vs般若」とか割と初期のものが結構好きだ。

しかし……

実はそんなに人生を変えたジャンルではない。

見出しにも書いてある通り「FE」や「音ゲー」ほどのめりこんだかと言われたらそうはならなかった。

Season2終盤辺りからマンネリ化してきたのか急にモンスターがドライブツアーを始めたり、Season3からのチーム戦とかそういったテコ入れについていくことができなかったのだ。

あとはフリースタイルダンジョンについて調べまくっていたからかGoogle先生フリースタイルダンジョンのネタバレをしてくることもあってそれも相まって見る気がだんだん無くなった。

ではなぜ、人生を変えたというぐらいハマったのか。その理由は「物珍しさがあったから」だと私は思う。

前回と前々回に述べたジャンルは一般の人にとってはあまり馴染み深いジャンルではないと思われる。

ファイアーエムブレムはマリオやゼルダといった任天堂作品の中でもマイナーな部類の作品だと思っていてスマブラにあんだけキャラが参戦しているのはファンながらにおかしいと思ってるし(とはいえ近年海外で人気が高いらしいが。)

音ゲーに至っても太鼓の達人以外知らないでしょ?って思っていたりする。

つまり私にとってフリースタイルダンジョンとは、「周りがJ-POPを聴いている中で洋楽を聴いている中学生」みたいなノリではまっていたような感じが強いのだ。

だからこそあれだけ熱狂的になれたのだと思う。

とはいえ、今回のように熱狂というのは人を滅ぼす。その話は別の機会で話したい。

人生を変えるチャンスが到来。

 そんなわけでフリースタイルダンジョンとはしばらく離れていたのだが、ここに来て人生を変えるチャンスが登場した。

それは、高校生を対象としたフリースタイルダンジョン。「ハイスクールダンジョン」の放送が開始されたのだ。

新型コロナウイルスによって外に中々出れない中、人生を変えたジャンルについて紹介している私にとってこれは朗報で、できることなら毎週見たいと考えている。

とはいえ、熱狂的になって人生を変えたとか言わないよう気を付けていきたい。

しかし、マイナーなものを人に薦めるのは楽しいし、興味を持ってくれるとありがたい。

そういった思いでこの企画はやっている。私は沼の案内人になりたい。

 

part3終わり。

 

*1:ジャイアン:国民的漫画「ドラえもん」に登場するガキ大将。本名は「剛田武」。ヒプノシスマイクではジャイアンの声優を務めている木村昴が出演していることで知られる。

*2:不思議のダンジョンスパイク・チュンソフトより発売されているローグライクゲームの総称。ローグというダンジョン探索型ゲームを基に日本向けに分かりやすくしたのが不思議のダンジョン。遊ぶたびに地形やモンスター、アイテムの位置等が変わることから「1000回遊べるRPG」というキャッチコピーが用いられたりする。